Ebittree Coinとは?
使用目的や業界が限定される仮想通貨はたくさんありますが、Ebittree Coinは旅行業界限定で使われると言われています。
- ホテルや航空券の予約も、今やネット上でやるのが一般的
- Ebittree Coinを使うと、安全で正確に予約ができると謳っている
- 実際には8億コインがプレマインされているなど、怪しいコイン
一体Ebittree Coinとは何なのか?調べてみました
旅行業界もネットで取引が完了する時代
今や様々なサービスがネットで完結できるような世の中になってきました。旅行もその1つ、今までは旅行代理店などが組んだツアーに参加するか、さもなくば自分で航空券やホテルを押さえなくてはなりませんでした。
しかし、今ではトラベルコやトリバゴ、エクスペディアなど、ネット上で航空券やホテルがセットになって売られています。クレジットカードがあれば、支払いまでネット上で完結してしまうのです。
そういった業界ならば、仮想通貨との親和性が高いと言えるでしょう。仮想通貨ならば送金などの決算が早く、さらに、かつて一般的だったトラベラーズチェックのように、海外でも現地通貨の代わりに使える仮想通貨があれば、換金などの煩わしさが無く非常に便利でしょう。
そんなところに目をつけたのが、パトリック・アンダーソンなる人物で、彼が考え出した仮想通貨がEbittree Coinです。
Ebittree Coinはどこで使えるのか分からない?
アンダーソン曰く、Ebittree Coinはトラベルビジネスとエンターテインメントのための通貨だとされています。
旅行の予約などをプライバシーを守りながら行うことができ、さらに各国の航空券などがすばやく予約できると謳われています。
しかし、現在Ebittree Coinに関してそれ以上の情報はほとんどありません。公式HPも更新が止まっているのか、広告リンクしか表示されないような状況です。もちろん、どこの旅行会社で使えるのかは不明です。
さらに、発行される予定の16億円のうち、8億円はプレマインされ、アンダーソンの会社が保有しているようですので、値上がりしたとしてもアンダーソンの会社だけが儲かる仕組みです。しかも、50%も保有しているなら値動きのコントロールも容易でしょう。
こうして草コイン中の草コインと認定されたEbittree Coinは、どんな草コインでも扱うことで有名なYobitでも、現在は扱っていないようです。
Ebittree Coinの将来性
Ebittree Coin (EBT) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
取引が確認できるのは2017年からですが、bitcointalkでは2014年から議論が開始されています。取引開始後から大きなボラリティで推移をしており、2017年の終わりまでは低価格を保っています。2018年初頭は仮想通貨全体の盛り上がりに合わせて大きく値が高騰しましたが、すぐに低価格帯へと急落し現在に至ります。
旅行業界での利用を目的とした仮想通貨はすでに存在します。例えばToaCoinは、東南アジア圏内での利用拡大を目指しており、実際にカフェや旅行代理店での利用も始まっています。
一方Ebittree Coinは、店舗等での利用は確認出来ておらず、今後の発展性は不透明です。公式サイトやSNSなどでの発信もないことから、最新の情報を入手することも困難と言えます。取引をお考えの際には、十分な注意が必要です。