誤ってビットコインを大量に無料配布してしまった韓国の仮想通貨取引所「CoinZest」




韓国有数の仮想通貨取引所「CoinZest」が、2019年1月、サーバーエラーが原因でビットコインを約5.8億円分も誤って無料配布していたことがわかりました。

CoinZestと今回のビットコイン誤送金について

・韓国三大取引所の一つ
・サーバーエラーでビットコインを誤送金
・補償の必要性も指摘される

韓国三大取引所の一つ

CoinZestは、Bithumb、Upbitに次ぐ韓国で3番目に規模の大きな仮想通貨取引所です。韓国ブロックチェーン協会の承認を受ける12の取引所の一つであり、ビットコイン、イーサリアム、韓国の法定通貨ウォンの3種類を基準に全70パターン以上の取引を提供しています。世界でも珍しい法定通貨とのペアが可能な取引所として人気です。

サーバーエラーでビットコインを誤送金

そんな韓国でも有数の取引所が、2019年1月18日、エアドロップの際に本来の配布予定だった仮想通貨「WGT」の代わりに、ビットコインを大量に送金してしまったことが報道されました。誤って無料配布したビットコインの総額は約60億ウォン(約5億8000万円)分にも上ります。また、ユーザーの一部からはウォンが配布されたとの報告もありました。このミスの原因はサーバーエラーと見られます。この事態に対し、CoinZestはエラー発生前にロールバックして、誤送金したユーザーには返金を求めるという措置を取りました。ロールバックとは、簡単に言えば該当時間から後の取引をなかったことにするということです。今回のようなサーバーエラーなど障害が起こると、その障害が起きた時刻以前の状態に戻すためにロールバックが行われることがあり、それ以降の取引は大きな利益を上げていようとすべてが無効になってしまいます。しかし、CoinZestがロールバックした時には、すでに流出した一部のビットコインは現金化されてしまっており、誤送金した額の約半分は戻っていないそうです。

補償の必要性も指摘される

CoinZestは、今回の問題に対してユーザーへの補償は行わず、返金されない金額分については法的措置も視野に入れて回収を進めていくとしています。今回のことについて、韓国の寒暑喜弁護士によると、取引所の規定に該当項目があるのなら今回のロールバックは問題ないとのことです。しかし、サーバーエラーが原因ということは取引所の過失でもあり、その間に取引して利益を上げていたユーザーや誤送金されたユーザーの一部には、補償の必要性があるかもしれないとも語っています。また、法的には問題なくても、今回の事件でCoinZestに厳しい目が向けられるのは確実です。