仮想通貨取引所の取引量の約95%がフェイクと主張するBitwise Asset Management

Bitwise Asset Managementは、2019年1月、アメリカ証券取引委員会(SEC)にビットコインETFの「Bitwise ETF Trust」を申請しました。

Bitwise Asset ManagementのビットコインETF

・Bitwise Bitcoin ETF Trustを申請中
・SECの求める水準に達していると自信
・SECの最終判断は5月16日

Bitwise Bitcoin ETF Trustを申請中

ビットコインETFとは、その名の通りビットコインの上場投資信託で、ビットコインの価格や価格指標に基づき構成されます。ビットコインETFが証券取引所に上場すると、仮想通貨市場に大きな影響を及ぼすとして世界中の投資家から注目が集まりました。Bitwise Asset Managementが申請した「Bitwise Bitcoin ETF Trust」は、規制に基づく第三者カストディアンによってビットコインの現物が保管される仕組みで、多数の仮想通貨取引所の取引価格や取引量に基づく価格指標を利用するという内容です。1単位25,000株で金融機関に販売され、金融機関は適正価格を付けて一般向けに提供できるようになっています。

SECの求める水準に達していると自信

2018年、いくつものビットコインETFがSECに申請されましたが、そのいずれも却下されています。SECがネックに挙げるのは、仮想通貨の価格操作や詐欺などの不正リスクへの対策が十分でない点です。投資家保護のためにはカストディサービスを整備する必要を強調していましたが、Bitwiseは入念な準備を行い、求める水準に達していると強気の姿勢を見せています。

SECの最終判断は5月16日

現在も、VanEck社とSolidX社のビットコインETFがシカゴオプション取引所を通じて申請され、SECの判断を待っている状態ですが、これまで何度も審査を見送られてきました。2019年2月27日に最終判断が下される予定だったのも、SECは再度判断を保留して期限を5月21日に延期しています。一方、Bitwiseは、3月にビットコイン市場に関する調査レポートを提出し、Bitwise Bitcoin ETF Trustの正当性を強調している状況です。そのレポートによると、現物ビットコイン市場の取引量は60億ドルと報告されているものの、その95%がフェイク(偽物)で、実際の取引量は小さく、実質的な取引量での上位10の仮想通貨取引所は規制がしっかりしており、監視体制も十分であるとのことです。SECは5月16日を期限に承認するか否かを検討しています。