まるでSF?小惑星鉱業企業プラネタリーリソーシズの将来は?




プラネタリーリソーシズは、2012年に発足したアメリカの小惑星鉱業企業です。

・プラネタリーリソーシズは将来の宇宙開発を見越したベンチャー企業
・小惑星鉱業や宇宙望遠鏡など宇宙関連のアイデアを打ち出して話題となっていた
・2018年に資金難のためConsenSysに買収された

果たして、プラネタリーリソーシズが目指す未来とはどんなところなのでしょう?

華々しく船出したプラネタリーリソーシズ

2012年4月、アメリカ・シアトルの航空博物館でプラネタリーリソーシズの小惑星鉱業企業発足記者会見が行われました。その前身はArkyd Astronautics。地球の天然資源を拡張するために、宇宙に浮かぶ小惑星で鉱業を行い、資源を得ることを目標とした会社です。

創業者はエリック・アンダーソンとピーター・ダイヤモンディス。チーフエンジニアは長年火星探査機の開発に携わってきたクリス・ルイッキです。さらに、出資者として、Googleの創業者のラリー・ペイジ、ラム・シュリラム、Google元CEOエリック・シュミット、さらに映画監督のジェームス・キャメロンという錚々たるメンバーが名を連ねました。

プラネタリーリソーシズの数々のアイデア

プラネタリーリソーシズは、将来の小惑星での鉱業を行うために、まずはどの小惑星を掘削するかを絞り込む必要性があると考えました。そのためにまずは宇宙望遠鏡の開発と打ち上げを計画します。そして、このArkydと名付けた宇宙望遠鏡の資金をつのるためにクラウドファンディングを行いました。そして、出資した人ならば世界中どこにいてもこのArkydのシステムを利用できるようにしたのです。

これは、世界初の一般人利用可能な宇宙望遠鏡であるとして注目されました。
さらに、2014年には小惑星から水を採掘し、それを酸素と水素に分解して衛星の燃料にするというアイデアを打ち出しました。

資金難には勝てなかったプラネタリーリソーシズ

2014年10月に初のArkydをISSに送るべく、輸送船アンタレスに乗せて打ち上げようとしていました。しかし、アンタレスは打ち上げ直後に爆発。Arkydも失われてしまいました。その後、何度かArkydの打ち上げに成功しましたが、徐々に資金難に陥ります。2016年にはルクセンブルグ政府からの出資を受けますが、既に焼け石に水。結局2018年にConsenSysに買収されてしまいます。

現在はConsenSys自体が仮想通貨市場の冷え込みでリストラの真っ最中です。小惑星鉱業企業の将来は見えないままです。