Australian Transaction Reports and Analysis Centre: AUSTRAC 規制当局による取引規制の導入へ




この記事のポイント

・2018年4月オーストラリアで仮想通貨取引の新しい法的ガイドラインが導入される
・新しいガイドラインはアンチマネーロンダリングや反テロ資金調達の規制を主眼に
・オーストラリア国内の仮想通貨取引所はすべてAUSTRACの管理下に置かれ、取引記録と報告の義務を負う

2018年4月、オーストラリアで仮想通貨取引に関する新しい法律のガイドラインが導入されました。このガイドラインはアンチマネーロンダリング(AML)や反テロ資金調達(CTF)を主眼としたもので、オーストラリア国内で営業する仮想通貨取引業務を行うすべての業者は、AML/CTF法を登録して、これを遵守しなければなりません

オーストラリア国内の仮想通貨取引所は、すべて規制当局となるオーストラリア取引報告分析センター(Australian Transaction Reports and Analysis Centre: AUSTRAC)に登録し、報告を行う義務が課せられます。AUSTRACが発行した、仮想通貨取引に課せられる義務の説明を記した文書には、次のような趣旨が述べられています。

新ガイドラインはアンチマネーロンダリングと反テロ資金調達が目的

新しいガイドラインはマネーロンダリングやテロ資金調達のリスクを発見し、これを軽減・管理するプログラムを維持することを目的としています。また、オーストラリア国内における仮想通貨取引に関しては、顧客の個人情報を検証して特定の記録について7年間の保持が義務付けられています。さらにAUSTRACに対しては「疑わしい取引」や「10000ドル以上の取引」についての報告も義務付けされています。

オーストラリアの司法大臣であるマイケル・キーナン氏(2018年4月現在)は過去に、「政府が国民の保護のため、国内での仮想通貨取引所の規制を強めなければいけない」とし、その動きがあることを発表していました。今後、オーストラリア国内で営業する仮想通貨取引所は、厳しい規制の元、AUSTRACの監視下に置かれることになります

2018年9月、オーストラリアにおける最も古い仮想通貨取引所Independent Reserveが、オーストラリアデジタル商取引協会(ADCA)の規定に準拠した取引所であるとして認定され、Independent ReserveがAUSTRACの規制の元で運営される最初の仮想通貨取引所であると承認されました。