Tezosはトラブルの多い仮想通貨として知られており、実際にトラブルがニュースになったことによりTezosの存在を知った人も少なくありません。
しかし、最近は明るい話題が増え、メインネットの最終テスト版である「ベータネット」の発表やビットコインのマイニングに当たるベーキングシステムの発表などがあり、仮想通貨の世界を賑わせています。
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TezosのBetanetが最終準備段階に
5月29日、Tezosプロジェクトの運営組織はメインネットの最終テストに当たるベータネットが最終的な準備段階にあることを発表しました。
これまでTezosはテストネットを一年以上稼働させていましたが、ベータネットが稼働を始めれば取引なども今までよりスムーズになると見られており、TezosのICOの価値についても上昇が期待できます。
Tezosのベータネットは6月30日にリリースされました。
Tezosはマイニングではなくベーキングと表現
Tezosの開発者、アーサー・ブライトマン氏は5月25日、ベーキングのシステムとメリット・デメリットをブログにて投稿しました。ベーキングとはビットコインにおけるマイニングのようなものです。ベーキングにより取引の承認をしており、良い承認をした人がより恩恵を受けられるようなシステムになっています。
またアルゴリズムではプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用しており、ビットコインのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)と異なる点が特徴です。
ベーキングのメリットは?
5月30日にObsidian Systemが投稿したブログにより、ベーキングに関する情報が公開されました。
メリットとしてベーキングに参加する人(ベーカー)はベーキングに参加するとTezosのトークンを得ることができます。
Ledgerがtezosのサポートを確認
Tezosが開発を進めているプラットフォームにおいて、Ledgerのハードウェアウォレットのサポートが受けられることが確認されました。しかしLedgerの会社が公式発表を行ったわけではく、LedgerとTezosが接触しコミュニケーションをとっていることが確認されているのです。
おお、LedgerでついにTezosアプリきた!! https://t.co/cl8ZDWcMhR
— ꜩタコス (@tezos_tacos) July 10, 2018
訴訟に対するリアクションについて
Tezosでは2017年、開発者のアーサー・ブライトマン氏と妻キャスリーン・ブライトマン氏がTezos財団の社長ヨハン・ガーヴァース氏の解任を理事会に求めたことから内部分裂へと発展しました。なかなか解決せずトークンの配布が行われなくなったため、投資家たちが集団訴訟を起こしました。これ以外にもいくつかTezosやブライトマン夫妻を被告人とした訴訟がおこされています。
今回Tezosのコミュニティは控訴の手続きを止めるよう嘆願しました。今までは一部メディアで取り上げる程度の動きでしたが、5月30日に正式に発表されました。
最後に
内紛や訴訟問題、証券取引委員会による規制など、Tezosはスキャンダルが多く、マイナス要素が大きいのではとの声もありました。
しかし、訴訟問題の解決の糸口が見え始め、Tezosの本格的な運用の始まりが見えてきたので、今後は大きく期待ができます。