7月の第3週目、仮想通貨テゾスに関するニュースが多くありました。
全てをピックアップできませんが、言及せずにそのままにしておくにはもったいない素晴らしい出来事が多々ありました。ここでまとめてみました。
テゾスウォレット(ガレオン)
テゾスウォレットはCryptonomic(NYCを基盤とした新規事業)が開発し、テゾス財団が設立したウォレットです。
7月の4週目にガレオンと呼ばれる機能性の高いベータ版で構築されました。
ブログ記事で、CryptonomicはWindowsとMac、そしてLinuxのサポートを発表しています。CryptonomicはテゾスウォレットのためのオープンソースのコードベースであるTezoriを積極的に共有しています。
Tezoriという名前はイタリア語で「宝物、貴重品」という意味と、ヒンディ語で「金庫室、貴重品保管室」という意味が組み合わさった言葉です。
6月の26日にGNU一般公衆ライセンスのGPLv3の下でTezoriをオープンソース化し、コードはライブラリConseilとConseilJSをサポートしながらテゾスベータネットを共に動作するようアップデートされました。
それぞれのプラットフォームを構築するにはGalleon Wiki pageからのダウンロードが必要となります。それに加え、CryptonomicはYou Tubeでシリーズものの動画を製作し、ソフトフェアのありとあらゆる機能、例えば、ICOウォレットの使い方や委任の設定などを視聴することができます。
Cryptonomic You Tubeのページで個人指導プログラムの一部分を見ることができます。
コミュニティの補助金
テゾス財産は、ベータネットがミートアップやコミュニティ団体といったようなさらなるコミュニティプロジェクトの資金提供に乗り出して以来、活発に活動しています。
・テゾス財団、コミュニティ団体への補助金を交付する(2018年7月18日)
財団から補助金を受け取る最初のコミュニティグループにはテゾス共同財団、テゾス日本財団、テゾス韓国財団などです。
テゾス分野やコミュニティに対し、これまで以上に利益をもたらす可能性のある組織、あるいはプロジェクトがあると想定し、テゾス財団は申し込み用紙を作成しました。
申請者はその申し込み用紙に財団基金のために熟慮して作成した提案を提出することができます。
テゾス財団監査
透明性の推進活動の中で、財団はメジャーな会計事務所の1つである、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のスイス部門から第三者監査を受けることになるだろうと発表しました。
7月23日のプレスリリースで、財団は監査の対象になった理由を次のように説明しています。
「テゾス財団は議定書とエコシステム、そしてコミュニティーを支持する高い使命感と誠実さを持って取り組んでいます。最高位の独立した外部監査人が関心を持ってもらうことでテゾスコミュニティとオブサーバーは当財団の業務と資金の使い道に信用を持つことができます
報告義務と信頼はブロックチェーン分野において機能的に成功している実在する’要’になると確信しています。当財団は、外部監査人として役割を担ってくれているプライスウォーターハウスクーパース(PwC)スイス部門と共に目標に向けて邁進して行くことに嬉しく感じています」
また財団は自分たちがプライスウォーターハウスクーパース(PwC)から監査を受ける最初のブロックチェーン関連の独立体になるであろうと発言しています。
暗号通貨に関しての最初の存在であり、テゾス財団とコミュニティ全体にとっては大きな勝利です。
コミュニティベイキング
ベイキングとは?
ブロックの承認。他の通貨でいえば、マイニングのようなものです。
ベータネット(メインネット移行前の最終段階のテストネット)のスタート時、最初の7サイクルの後は、ネットワークバリデーション(ベイキング)はテゾス財団が独占的に行っていました。
これはコミュニティベーカーによるベイキングがおおよそ3週間かかり、セットアップのサービスと運用後、スイッチをパチンと入れるとネットワークに繋がるようになっています。
テゾス財団は、7月21日のツイートでコミュニティのベーカーが最初のブロックをベークドしたのを祝いました。Tzcan(The Tezos Block Explorer)ではコミュニティのベイキングの進み具合を確認することができます。
ベイキングはこれからの数ヶ月間で拡大し続け、トークンの保有者がますます自分たちのトークンを委任するようになるか、あるいはベーカー自身になってネットワークを保護するかベイキングで報酬を得ることができるのです。