少し前に、ニューヨークにあるブロックチェーン新興企業のCryptonomicがTezos財団からプラットフォーム上での公式Wallet開発を認められました。
6月4日の通知の中で、このCryptonomic Tezos Walletは6月末のbetanet稼動前にリリースされることが発表されました。
CryptonomicはGithubを用いてCryptonomic Tezos Walletをオープンソース化するためのレポジトリ(データ収納場所)を開発しました。
そして、その後すぐに、Windows、Mac、そしてLinax向けのビルドを提供することが分かりました。
今回は、Cryptonomicとはどのような企業なのか、また開発中のTezosWalletについてお伝えしていきたいと思います!
Cryptonomicとは?
Cryptonomicは、ニューヨークに拠点をもつブロックチェーンのスタートアップ企業です。
Cryptonomicのウェブサイトによると、会社は「地方分権とデジタル主権へのコミット」や「より高いレベルの分散型およびコンソーシアムアプリケーションを可能にするツールとスマートな契約の提供」を目的として設立されています。
Tezosプラットフォームで使用される正式な財布(Wallet)を開発するため、Tezos財団から助成金の支援を受けています。
7月17日にWallet(Galleon)がリリースされました。
We are delighted to announce the launch of Galleon, our wallet deployment for #tezos. Enjoy! #tacotuesday 🌮🌮🌮https://t.co/eifi0Jwpzz
— Cryptonomic (@CryptonomicTech) July 17, 2018
Tezos財団によれば、Cryptonomicは長い間Tezosコミュニティで活動しているメンバーであり、wallet以外のプロジェクトも援助しています。
開発中のTezosWalletについて
Cryptonomicの開発するTezosWalletはオープンソースプロジェクトであり、リポジトリのブラウジングやCryptonomic Walletコードベースを探索できます。
2018年6月27日の時点でプロジェクトは名前がなく、単に「Tezos Wallet」と呼ばれています。
このコードは、Cryptonomicの他のブロックチェーンプロジェクトであるConseilに基づくTezosブロックチェーンを照会するために構築されたAPIです。
このインターフェイスは、ユーザーに優しい作りに設計されており、ReactとElectronを含むオープンソースのツールで構築されています。
Javascriptの便利さを利用して、Windows、Mac、Linuxなどの複数のプラットフォームにまたがっています。
今後、モバイルプラットフォームのサポートも期待されます。
―React:UIのパーツ(構成部品)を作るためのライブラリのことです。
―Electron:GitHubが開発したオープンソースのソフトウェアフレームワークでデスクトップアプリケーションをつくることができます。
他のWalletは?
ではその他のwalletにはどのようなものがあるのでしょうか?
CryptonomicはTezos財団から直接の資金援助を受けてwalletの開発を行なってますが、他にも数多くのTezosのコミュニティーメンバーが財団とは別にTezosネットワーク向けのwalletを開発しています。
注目すべき主なwalletプロジェクトをリストアップしてみました。
・Tezos.Blue
・Xtez.io Wallet
・Bakechain
このほかにも多数のプロジェクトが各企業で行われています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
現在、様々な企業で行われているwalletプロジェクト。
安全な通貨取引の大前提となるwalletがどんどん開発され、安全性が高まっていけば仮想通貨への参入もしやすくなり、利用者や使用可能企業の数も増えていくことでしょう。
セキュリティ面での課題などの壁もいくつかありますが、今後の各企業のwalletプロジェクトに期待していきましょう。
様々なwalletができて、各walletのメリット、デメリットに注意しながら、自分にあった信頼できるwalletの選択肢が広がるといいと思います。
Tezos含め仮想通貨全体がより広く世界に浸透していくとうれしいですね!