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Tezosがベータネットを立ち上げ

(引用:https://tezos.com/betanet/)
2018年6月30日、Tezos財団が仮想通貨Tezosのベータネットをリリースしました。ベータネットとは、メインネット移行前の最終段階のテストネットで、Tezosプロジェクトのターニングポイントと位置づけられています。
すでに最初のブロック(=ジェネシスブロック)が生成されており、ベイキングも開始されています。
ベイキングとは、取引を認証し、新しいブロックの生成に貢献することで、ほかの仮想通貨でいうところのマイニングのようなものです。
「いつからメインネットに移行するの?」と思われた方もいることでしょう。実は、あるタイミングが目安となっているのです。
本記事では、ベータネットがいつからメインネットに移行するのかについて、解説していきます。
ベータネットはいつからメインネットになるのか

(引用:http://infofreestyle.com/tezos)
ベータネットがメインネットに移行するタイミングを左右するのが、ブロックです。
ジェネシスブロックの生成後、ブロック1サイクル(約3日)に4,096単位のペースでブロックが生成されていきます。
そして7サイクル目に突入し、28,672ブロック目が生成された段階で、ベータネットはメインネットに切り替わるといわれています。
すなわち6月30日のリリースから約3週間後ということになるので、7月下旬が移行のタイミングであると考えられます。
メインネット移行後、ユーザーがベイキングに参加できる

ベイキングが開始されていますが、現段階ではユーザーはベイキングをすることができません。しかし、ベータネットがメインネットに切り替わると、ユーザーもベイキングを開始でき、報酬を得られるようになります。
個人でもベイキングはできますが、相応の技術や知識、セキュリティの高さが求められます。
自信がないという方には、デリゲートサービスに委任してベイキングを代行してもらいという手段もあります。
委任してから報酬を得るまでには、22サイクル(約2ヶ月)待つ必要があります。
また、ジェネシスブロックを確認したい方は、こちらのリンクからアクセスできます。リンクにはハッシュも含まれており、ブロックの不可侵性の裏付けになっています。
トークンの安全確保は入念に

ベータネットに接続するときは、トークンのセキュリティ対策はなるべく万全にしておきましょう。
プライベートキーの情報が他人の手に渡ってしまうと、XTZに容易にアクセスできるようになってしまいます。もしハッキングなどによって、XTZが紛失したり盗み取られたりしても、Tezosからのサポートはありません。
したがって、2段階認証を設定する、ハードウェアウォレットなどのコールドウォレットを使用してXTZをインターネットから切り離すなど、できる限りの予防措置を講じるようにしましょう。
XTZ専用のウォレットがいくつかありますが、その中でも「Tezbox」が最も公式に近いといわれています。ウォレットを暗号化することによって安全に管理できます。
今後の展望

(引用:https://www.pymnts.com/personnel/2017/tezos-board-member-resignation-cryptocurreny/)
ICOで莫大な資金調達に成功して以降、Tezos財団は組織内の対立や度重なる訴訟、SEC(=アメリカの証券取引委員会)による規制など、さまざまな困難に直面することとなりました。
しかし、そうしたトラブルは解決に向かっています。さらにはプラットフォームの開発でハードウェアウォレットのLedgerと協力関係を結ぼうという状況になっているなど、明るい材料が揃いつつあります。
ベータネットの稼働により取引がスムーズになれば、ユーザーは増加し、XTZの価値も上がっていきます。ベイキングへの注目度も高まり、活性化していくことも期待できます。
逆境を乗り越え、好循環へと突入するのか。今後の動向に注目です。