NEOは、上海を拠点に持つブロックチェーンに特化した中国企業である「Onchain」によって生み出されました。 この記事では、NEOがもつ特徴について解説していきます。
- 多数のプログラミング言語に対応
- 処理スピードが速い
- NEOGasの発行
NEOとは何か
NEOの公式ウェブサイトによると、NEOは「ブロックチェーン技術の上に成り立つデジタル資産・デジタル証明・スマートコントラクトによって経済の効率化を実現しようとするプロジェクト」であるとしています。
このことからNEOの主な目的は、経済を効率化させるためのネットワークの構築であることがわかります。
NEOは2016年10月に仮想通貨取引所で取引が開始され、中国を中心に人気を集めています。 スマートコントラクトを搭載しており「中国版イーサリアム」とも言われています。
多数のプログラミング言語に対応
ネオはイーサリアムと比較し、多数のプログラミング言語に対応していることが特徴です。 イーサリアムのスマートコントラクトはSolidityやSperpentという独自言語で書かれています。 一方、NEOは「Java、.NET、Python、C、C#、C++」など多数の汎用的なプログラミング言語を使用することができます。
NEOを使った開発のために新しいプログラミング言語の習得が不要であることから、多くの開発者にとってNEOの開発に参加する障壁は低いと言えるでしょう。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーンのブロックが生成されるごとに実行されるプログラムのことで、イーサリアムの場合はSolidity(ソリディティ)やSperpent(サーペント)など独自のプログラミング言語を使ってこのプログラムを書くことになります。
処理スピードが速い
NEOのもう一つの特徴は処理のスピードが速いことです。 ビットコインはおおよそ1秒間に7件程度、イーサリアムは15件程度を処理します。 従来の最速はリップルで1秒間に1500回の処理を可能にしていますが、NEOはこれに匹敵する秒速1000回の処理速度を実現させています。 NEOの開発チームは将来的に理論上最速と言われる秒速10,000回の処理速度を目指しているそうです。
このサイトで主要な仮想通貨の取引処理速度を確認することができます。
NEOGasの発行
ブロックチェーン内で新しいブロックの生成に協力することをマイニングと言います。 このマイニングをすることでマイナー(マイニングする人のこと)は報酬を得ることができます。
NEOの場合は、NEOGasと呼ばれる仮想通貨がマイニングの報酬として指定されています。
今まではNEOのブロックチェーン内でのみ存在する通貨で、売買の対象にはなっていませんでした。 しかし、最近になってNEOGasの取引を取り扱う海外取引所が出てきました。
2018年7月時点でNEOGasを取り扱う海外取引所一覧(日本の取引所は扱っていません。)
香港に拠点を持つ仮想通貨取引所
2017年に設立された中国の大手仮想通貨取引所
2013年に設立されたシンガポールを拠点におく仮想通貨取引所
指定のウォレットにNEOを保管していると、ポイントを貯めるようにして一定期間でGASが付与されていくというメリットがあります。
NEOの今後
NEOは、新しい仮想通貨が生まれるプラットフォームとして機能することが期待されています。 NEOだけでなく、これを利用したアプリケーションにも注目しておくと良いでしょう。
NEOの運営は、公式ツイッターアカウントを持っており、頻繁に情報共有していますのでそちらもチェックすることをお勧めします。
NEOを基盤にしたアプリケーションが今後もっと世に出てくることを考えると非常に楽しみです。