みなさんは、Tezosのベーキングという言葉を聞いたことがありますか?
Tezosのベーキングとは、ビットコインのマイニングに該当する言葉で、仮想通貨Tezの取引を承認する作業のことを言います。
Tezosの運営団体は、この度「ベーキングのメリットとリスク」という記事を発表しました。この記事によって、ベーキングに関する情報がいくつか分かってきましたが、一体どのような内容なのでしょうか?
詳しく説明していきます!
Tezosの運営団体が簡潔なリリースを発表
Tezosのベーキングシステムについては、ここ数か月間、Obsidian Systemsがサポートを行ってきました。今回Tezosの運営団体が発表した「ベーキングのメリットとリスク」という記事によって、ベーキングに関する情報がいくつか分かるようになりました。
- ベーキングの安全性を担保するためのカギについて
- インターネットシステムの接続に関する情報
- ベーカーと委任サービスの関係性
ベーキングの安全性を担保するカギについて
ベーカー(ベーキングを行う人)がネットワーク上でベーキングを行えば行うほど、ネットワークの分散化が進んでいきます。ベーキング参加者が増え、ネットワークの分散化が進めば、個人や一部の団体が、自分たちの利益のために取引履歴を書き換えるといった不正を防ぐことができます。
しかし、参加者が増えていく中で、ベーキングのセキュリティを担保する必要があります。
記事の中では、安全性を担保するために、Obsidianが私有鍵の開発を進めることが重要になってくるという言及がありました。
また、ベーキングを行う際には、この私有鍵そのものと使い方と保管方法を正しく理解する必要があるとも書かれています。
私有鍵が第三者に漏れることによって、当事者以外の人が参加できてしまう可能性が出てきます。そのような人が不正を働き、損害が発生してしまったら、大変なことになりますね。そうならないためにも、私有鍵の使用方法と保管方法を正しく理解する必要があるのです。
信頼できるインターネットシステムの確立
アーサー・ブライトマンというTezosの開発者も話していますが、ベーキングを実施するにあたって、信頼できるインターネットシステムを構築することが今後重要になると思います。
ベーキングをする際にインターネットに繋がっていないオフラインの状態だと、承認の条件的に不利になって、報酬を得られるチャンスをつぶしてしまいかねないからです。
そこで現在、Tezosの開発チームでは、インターネット接続に関する投資に興味を示しています。もしくは4GのLTEネットワークサービスをバックアップの手段として活用する案も検討されているようです。
ベーキングを実施するうえでは、安定したインターネットの接続こそ重要となります。だからこそ、開発チームがインターネット接続に関する投資に興味を示すのも当然かもしれませんね。
ベーキングと委任サービスの関係
ベーキングを自分で行えれば、報酬を稼ぐことも可能です。
しかし多くのTezos保有者から見ると、コストなどの関係から、中々ベーキングに参加できないでしょう。
そうなると報酬面でベーキングをやる者とやらない者との間に差が生じる恐れがあります。
そこで浮上しているのが委任サービスの存在です。Tezosを保有していても、なかなか参加できない人が、他の人に自分が持っているトークンを委任することでベーキングに参加する仕組みです。
ソフトウェアの開発に携わっているObsidian Systemsでは、この委任サービスが機能するための取り組みにも取り掛かっていると言われています。
なお、自分で参加する場合でも、委任サービスを利用する場合でも、トークンをずっと保有し続けることはあまりおすすめされないそうです。
まとめ
今回の発表された記事によってベーキングに関する情報が何点か明らかになりました。Tezosは、今後ますます注目を浴びると思います。
今後もTezosのベーキングに関する情報には関心を持っていきたいですね!