Xapoは要塞と称するセキュリティが自慢の仮想通貨取引所

2014年2月に香港で設立されたXapo(ザポ)は、仮想通貨を初期から運用してきた人には聞き覚えのある名前かもしれません。

XapoはBitcoinを専門に取り扱う企業で、BitcoinのデビットカードのほかBitcoinのみを扱う仮想通貨取引所を運営しています。

このXapoですが、何といっても特筆すべきなのが「要塞」と称するセキュリティです。

Xapoの誇る世界一のセキュリティ


Xapoは顧客から扱った秘密鍵を「Vault」という三層構造の厳重なセキュリティで管理しています。

セキュリティの内訳はマルチシグネチャ、コールドウォレット、ディープコールドストレージです。

まずXapoでは預けられたデータをすべて暗号化し、分散して保存します。

このとき複数の暗号鍵を作成(マルチシグネチャ)することで容易なアクセスを困難にし、セキュリティを強化します。

そしてこの暗号鍵を5つの大陸に存在するコールドウォレットへ保存します。

コールドウォレットとは
ウォレットは大きくホットウォレットとコールドウォレットに分けることができます。
ホットウォレットはネットに接続された状態で暗号鍵を管理するウォレットで、コールドウォレットっはネットを遮断した状態で暗号鍵を管理するウォレットです。
コールドウォレットはハッキングで資産を流出する恐れが低く、セキュリティ面の確かなウォレットです。

このコールドウォレットは独自のセキュリティシステムで24時間365日管理されているため、通常のコールドウォレットよりも更に安全です。

そのうえこの暗号化からコールドウォレットへの保管までのプロセスをすべてオフラインで行うこと(ディープコールドストレージ)で、保管までのプロセスを追われることもなくなります。

Xapoのセキュリティは世界一とも言われ、他の取引所に先駆けて保管サービスを開始しています。

どれほどの額の資産を管理しているかは公開していませんが、およそ100億ドル(約1兆円)相当だと予測されています。

Xapoのデメリット


Xapoのセキュリティは確かなものであり、口座を開設したいと思うかもしれません。

しかしXapoにもデメリットがいくつかあるので、開設の際には検討する必要があります。

まずXapoではBitcoinしか取引ができません。

Xapoは数ある仮想通貨の中で最終的にBitcoinのみが生き残ると予想しており、他の通貨を取り扱う予定はありません。

また日本語に非対応である点もネックです。

サービスはもちろん問い合わせなどもすべて英語で行う必要があるので、サービスを使いこなすためにはある程度の英語力が求められます。

更にXapoはBitcoinを使ったデビットカードを発行しているのですが、このカードも日本では使用することができません。

Xapoは魅力的な取引所ですがもし口座を作ろうと思った場合は、これらの点をきちんと考えなければいけません。

Xapoの最新情報はTwitterやFacebookで確認できるので、興味を持った人はぜひ見てみてください。