Dogecoinという仮想通貨を聞いたことはありますか?
Dogecoinは、2013年12月に公開された仮想通貨で、単位は「DOGE」を使います。
仮想通貨のなかでは比較的歴史の長い部類に入りますが、これまでほとんど注目されていませんでした。2018年に入って急激な価格上昇を示しており、世界の仮想通貨ユーザーを驚かせています。
Dogeoinは柴犬をモチーフにした仮想通貨と言われており、ユニークな仮想通貨です。
- 発祥がユニーク
- 送金が速い
- 発行数量が無限
発祥がユニーク!
Dogecoinは、時価総額はすでに日本円にして約400億円を超えていますが、1単位が非常に安く、購入しやすい仮想通貨です。
1DOGE当たりが1円を超えたことはなく、約36銭となっています。非常にお手頃価格な通貨で購入しやすいです。
もともとは2013年ごろにアメリカで流行した柴犬の画像です。可愛らしい画像がそのままブロックチェーンを通して仮想通貨となったというユニークな出自のコインです。
当初は冗談半分の商品として扱われていましたが、寄付に使いやすいということから徐々に認知度が高まり、コミュニティ内でのさまざまな寄付やチップへと使われ、2018年に飛躍的な価格上昇を記録しています。
送金スピードが速い
DogecoinはLiteCoinをベースとして作られたコインで、送金スピードが速いというメリットがあります。
送金スピードはブロックチェーン内の1ブロックを生成する時間に依存しています。
ビットコインは約10分、LiteCoinは約2分かかりますが、Dogecoinはわずか60秒程度しかかかりません。決済手段としての使いやすさが、Dogecoinの強みです。
ビットコイン | Litecoin | Dogecoin | |
---|---|---|---|
送金スピード | 10分 | 2分 | 60秒 |
また、Dogecoinでは、取引の承認(マイニング)にかかる時間を一定にするため、難易度調整が1ブロック生成毎に行われます。
Dogecoinもビットコインと同様に、マイニングの際に計算問題をとくのですが、この計算問題に一定の時間がかかるよう調整するのが難易度調整です。
ビットコインでは、この難易度調整が2週間に一度行われ、マイニングにかかる時間が10分になるように調整されています。それに対してDogevcoinではブロック毎に難易度調整が行われているのです。
このようにDogecoinでは、ブロック毎に難易度調整を行うため、承認時間が2分から大きく変化することがないよう、柔軟な調整をすることができます。
発行枚数が無限
Dogecoinの大きな特徴は、発行枚数が無限であるという点です。ちなみに、ビットッコインなど多くの仮想通貨は発行枚数に上限があります。
ビットコインの発行枚数は、上限が2,100万枚と定められています。
上限が決まっていることによって、通貨自体の希少価値が上がりますが、上限が無いと、いくらでも発行できることで、発行枚数が多くなり、通貨そのものの希少価値が下がる、いわゆるインフレの状態に陥るかもしれません。
しかしDogecoinは、需要に応じて供給されるというスタイルであるため、通貨の価値が大幅に下がる懸念はなく、急激な価格変動が発生しにくいという側面があります。
Dogecoinの将来性
Dogecoinは、発祥がユニークで、冗談半分の商品として流通してきたという経緯があります。
しかし、仮想通貨としては充分な機能を持っており、今までしっかりと人から人へ手渡されてきたという確実な実績を持っています。小額決済の手数料が安く、寄付やチップで気軽に使える通貨として人気があります。
仮想通貨は、誰かが使ったり買ったりして動きがないと価値は生まれませんが、Dogecoinはそういう意味では、充分に将来性は期待できると言っていいでしょう。
気軽に買えて、寄付したり売ったりできるという点がDogecoinの強みです。今後の市場の動向に注目しておきましょう。