SolidXの共同創設者兼取締役のDimitri Nemirovsky氏

Dimitri Nemirovsky氏は、ブロックチェーン技術によるソフトウェア開発サービスを提供するベンチャー企業「SolidX」の共同創設者であり取締役を務める人物です。ビットコインETFの上場申請について、2018年10月、アメリカ証券取引委員会(SEC)の委員とSolidX、VanEc、CBOE3社の代表が会合を持ったことが報じられていますが、Nemirovsky氏もこれに参加しています。そこで、Solidxの代表であるNemirovsky氏の経歴と、その後のビットコインETFの上場申請問題について見ていきましょう。

Dimitri Nemirovsky氏とビットコインETFの上場申請について

・Super Lawyersとして高く評価される弁護士
・Solidxの代表としてSEC委員との会合でプレゼンを行う
・上場申請の可否判断は2019年2月に延期

Super Lawyersとして高く評価される弁護士

Dimitri Nemirovsky氏はブルックリンロースクール出身で、2001年からニューヨークを中心に弁護士として活動しています。2003年から約10年に渡って「Morgan , Lewis & Bockius LLP」の弁護士を務め、2012年からは「Reyhani Nemirovsky LLP」でパートナーを務めていました。また、2014年からSuper Lawyersのメンバーに選ばれた優秀な弁護士で、アメリカでもトップクラスの弁護士として高く評価されている人物です。

Solidxの代表としてSEC委員との会合でプレゼンを行う

Nemirovsky氏は2014年に設立されたSolidxの共同創設者として名を連ねており、現在はSolidx Partners Inc.のエグゼクティブディレクターの肩書を担っています。Solidxとは、ブロックチェーン技術をベースにしたソフトウェアサービス会社で、先ごろのSEC委員との会合ではビットコインETFが承認されるべき妥当性を訴えていました。Nemirovsky氏も法律の専門家として、証券の規制などの争点となる問題に論を展開したと想像されます。

上場申請の可否判断は2019年2月に延期

しかし、12月になってSECはビットコインETF上場の可否の判断を、翌年の2月27日に延期することを発表しました。これまで雲行きの怪しい状況が続いていましたが、はっきりと期限を設定したことで不透明感が払拭されると一部で期待されています。ただし、SEC委員のなかには過度な期待をするなとの発言もあるので、今後の動向から目が離せない状況です。