アメリカ最大の資産運用会社VanEckの最高執行責任者Adam Phillips氏

Adam Phillips氏はアメリカ最大の資産運用会社である「VanEck」の最高執行責任者(COO)です。2018年10月、アメリカ証券取引委員会(SEC)の新任委員であるElad Roisman氏とCBoEとSolidxの2社の代表とともに行われた会合に出席したことがニュースになりました。

Adam Phillips氏について

・VanEckのCOO
・ETF関連企業で数々の経歴
・SEC委員との会合に出席

VanEckのCOO

Adam Phillips氏は現在のVanEckのCOOを務める人物ですが、同社に入社したのは2006年のことです。同社の設立は1955年と古く、ゴールドファンドを立ち上げた最初の会社でもあります。また、現在ETFで300億ドル以上の運用資産を有しており、この金額はETF発行者のゴールドマン・サックス、JPモルガン、バークレイズなどよりも大きな金額です。同社で提供するETFは50以上あり、銀行や年金基金、また慈善団体なども含んだ400以上の団体の資産を管理しているアメリカ最大級の資産運用会社となっています。

ETF関連企業で数々の経歴

Phillips氏は、COOに就任する以前に、同社の戦略ビジネスおよび資本市場部門のトップを務めていました。さらにさかのぼると、ラファイエット大学で経済学を修め、VanEckに入社するまでに、ETFのトレード企業であるLB Trading, LLCの創立者兼執行役員、また、同じくETF関連の企業であるOrbit II Partners, L.P.のジュニアゼネラルパートナー兼執行役員を務めていた経歴があります。

SEC委員との会合に出席

VanEckがSECに対してビットコインETFの申請を提出したのは2017年のことでした。Nasdaqでビットコイン先物契約に投資できるようになるためのETFで、実際にビットコインを購入しなくても投資が可能になるということで、ブルームバーグなどの分析でも実現は遠くないとされていましたが、2018年の年末においてもまだ実現していません。しかし、10月の、CBoEとSolidx とともにPhillips氏もVanEck の代表として参加したSEC委員との会合のニュースが流れるとともに、ビットコインETFの上場申請の承認を期待する声が高まっています。結論は2019年2月まで延期されたとのニュースもありますが、時間が経過するほどに状況が改善することが考えられるため、それまでに承認の確率は現時点より高まるのではないでしょうか。