コーネル大学准教授EminGün Sirerの研究にテゾス財団が支援!

2018年度でもっとも巨額なICOを成功させているテゾスコインの発行元・テゾス財団が、ブロックチェーンやスマートコントラクトの開発に力を入れているというニュースが注目されています。

この記事のポイント

・コーネル大学のEmin Gün Sirer氏のシャーディングに注目
・シャーディングとは
・Emin Gün Sirerのプロフィールについて

コーネル大学のEmin Gün Sirer氏のシャーディングに注目

その研究開発にはコーネル大学とポルトガルのベイラ・インテリオール大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に、フランス国際情報オリンピックと合計で4つの研究機関が参加していて、それぞれに研究費用の補助・支援金を提供しています。その中でも注目度が高いのが、コーネル大学のEmin Gün Sirer氏が中心となって開発を進めているコンセンサスアルゴリズムで、実際にテゾスコインに実装するプロトコルを開発していて、特にシャーディングに焦点を当てた研究開発を2年間かけて行います

シャーディングとは

シャーディングとはプログラミング言語におけるスマートコントラクトの統計分析のツールで、取引データを不特定多数のサーバに分散させるシステムです。具体的にはトランザクションの承認作業を行うノードをグループ分けして、グループごとに役割分担をし、並列作業の形で作業を進めるシステムで、トランザクションの処理時間が大幅に短縮され、軽くてスピーディな取引決済が可能になります。コーネル大学Emin Gün Sirer氏たちの研究が完成されれば、テゾスコインの取引量の増加に伴う承認タイムラグの問題も解決できると期待されています。

Emin Gün Sirerのプロフィールについて

Emin Gün Sirerはトルコ系アメリカ人のコンピュータ科学者で、現在はコーネル大学の准教授をしています。IC3の共同ディレクターとして、ピアツーピアシステムなどのネットワークシステムに大きな貢献をしています。またPlan 9やDEC SRC、NECのAT&T Bell Labsでも活躍していました。彼の研究によって、SPIN(オペレーティングシステム)と分散システムの開発が大きく前進しています。2003年に公開されたカルマシステムをベースにして、初のPoW型cryptocurrencyが開発されています

これらの支援がTezos開発チームの育成につながり、Tezosプロジェクトがさらに発展するベースとなります。またテゾス財団では、さらに研究助成金申請の正式な呼びかけを準備して、仮想通貨の発展を推進する方針です。