取引量のスピードアップによるこれからのTezosベースの拡大について

 

世界中の1500を超えるといわれる仮想通貨の多くは決済に用いられることを前提に作られているものです。つまり、法定通貨のように商品やサービスを売り買いするためのものということになります。したがって、どのくらいのスピードで決済が行えるかが、仮想通貨の価値を決めるといっても過言ではありません。その点で、Tezosは非常に将来性のある仮想通貨ということになります。では決済のスピードを含め、これからのTezosベースの拡大について考えてみましょう。

・仮想通貨にはスケーラビリティ問題がある
・Tezosは決済のスピードを高める可能性がある
・これからもTezosベースの拡大は可能

仮想通貨にはスケーラビリティ問題がある

仮想通貨は大変便利な決済の方法である一方で、大きな問題を抱えてきました。それがスケーラビリティ問題です。つまり1秒あたりに行える決済の数が他の決済方法と比べて圧倒的に少ないというものです。ビットコインを例にとると、ブロックサイズの問題により1秒間に行える最大の取引量は7つ、つまり7tps/sということになります。仮想通貨の中でもっとも速いとされるリップルでさえ1,500tps/s程度です。クレジットカードVISAの取引量は平均で約2,500tps/s、最大で10,000tps/sを超えるとも言われています。クレジットカード決済と比較するといかに仮想通貨のスピードが遅いかがわかります。

Tezosは決済のスピードを高める可能性がある

このスケーラビリティ問題を解決できるかもしれないと期待されているのがTezosです。現在Tezosの決済スピードは理論上最大で30tps/sとなっています。当然このスピードではクレジットカードはもちろん、リップルにも遠く及びません。しかしTezosのプロトコルの代わりにベロスという代替えソリューションを用いると、このスピードは飛躍的に伸びます。ベロスを用いることにより理論上は取引量10,000tps可能で、クレジットカード並みの取引量が達成できると期待されているのです。

これからもTezosベースの拡大は可能

今のところ世界中でTezosが広く認知されているというわけではありません。しかし世界最大の賭博プラットフォームであるBettingWinなどはすでにTezosベースを支持しており、徐々に広がりを見せています。取引量の増加に合わせて機能が拡張していけば、今後Tezosベースを支持するプラットフォームがさらに拡大していくことでしょう。