ブロック生成時間が1分という快足決済のFeathercoin

Feathercoinとは?

(フェザーコイン)はビットコインの欠点を改善すべく、ビットコインのアップグレードタイプとして2013年4月16日にリリースされました。通貨単位は「FTC」です。去年2017年に半減期を経過して、その年末に急騰劇を見せた事は記憶に新しいでしょう。

Feathercoinの特徴とは
  • ASIC耐性によるマイニングの中央集権化の防止
  • ブロック生成時間が1分で決済効率が高い
  • 3億3,600万枚を上限とする発行量の多さで価格高騰を防止

ASIC耐性によるマイニングの中央集権化の防止

ASICとは特定の目的を持つ集積回路・コンピュータシステムのことで、アルトコインの承認作業は、このコンピュータ群が主導でマイニングを行い、非常に効率よくブロック生成のナンス値を計算しています。

しかし中国のプロ・マイナーにある様に極端な中央集権化が進めば、採掘速度の51%を支配して自由に不正取引が可能になるリスクが生じます。このリスク対策がASIC耐性で、承認作業を各ノードに分散させてブロックチェーンの健全化を図ることができます。

51%攻撃とは?
特定の個人やグループがネットワーク全体の採掘速度の51%以上を支配し、不正な取引を行うことです。
全体の過半数に占める計算能力を支配することで、不正な取引を正当化させたり、採掘の独占も行うことが可能になります。
現在、51%攻撃を完全に防ぐ明確な技術は実装されていません。ですが、リスクを取って攻撃したユーザーが期待値以上の利益を得ることが難しいため、51%攻撃は行われないといわれています。
51%攻撃(アタック)とは|ブロックチェーンの安全性を脅かす? | CoinHack News(コインハックニュース)

ブロック生成時間が1分以内で決済効率が高い

Feathercoinの送金速度は1分です。ちなみにビットコインは10分ですから、10倍の速さで承認完了が得られます。これは同時に多数の取引成立を必要とする店舗にとっては需要なスペックで、経済効率が圧倒的に高まるのです。ただし、この承認スピードは今ではポピュラーな数値で、後発のアルトコインのスタンダードな処理速度と言えるでしょう。

3億3,600万枚を上限とする発行量の多さで価格高騰を防止

発行枚数の上限を設定しているアルトコインはいくつもあります。仮想通貨の元祖であるビットコインも上限を2100万枚BTCと定めていて、2018年1月時点でおよそ80%の1700万BTC前後が発行済とされています。この枚数制限が希少価値を増幅させ、不要な価格高騰の原因となってしまい、実際のアルトコインの流通性を阻害しているのは事実です。

ですがFeathercoinは3億枚以上の幅があり、ある一部の投資家群が無意味に価値を釣り上げるアクションを起こし難いというメリットがあります。

Feathercoinの将来性

Feathercoin (FTC) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap

取引開始は2014年と比較的歴史のある仮想通貨です。取引開始直後は大きく値をつけましたが、徐々に下降していきます。再度高騰するのは、仮想通貨全体が盛り上がった2018年初頭です。しかし、その後再度下降し、現在は落ち着いた価格推移です。

ビットコインの弱点を克服した仮想通貨はたくさんあり、その中でも生き残っていくには他の仮想通貨と比べて差別化できるポイントがあるかどうかが重要です。今後、差別化が出来るような成長が出来るかどうか動向に注目です。

2018年7月現在では、国内の取引所での取り扱いはありません。そこで海外の大手の取引所をおすすめします。Feathercoinの発行量40%以上を取引しているのはBittrexとUpbitです。ここならスムーズな売買が可能でしょう。またCryptopiaやBx thailandなどでも取り扱いがあります。

Feathercoinの主な取引所