仮想通貨取引所「ShapeShift」の創業者兼CEOのErik Voorhees氏

Erik Voorhees氏は、仮想通貨取引所「ShapeShift」の創始者であり現CEOです。2019年1月、同社が従業員37人を解雇して規模を縮小したことを報告しました。

Erik Voorhees氏について

・初期からさまざまなプロジェクトに携わる
・政府の金融システムを批判
・レイオフによりShapeShiftを縮小

初期からさまざまなプロジェクトに携わる

Erik Voorhees氏はアメリカのスタートアップ起業家として仮想通貨初期から活動していました。ビットコイン企業である「Coinapult」の共同創始者であり、「BitInstant」ではマーケティング部長を務めた経験があります。また、ビットコインを用いたオンラインカジノの「Satoshi Dice」も彼が始めたものです。そんなVoorhees氏が2013年に開設したのが、仮想通貨取引所の「ShapeShift」で、同取引所はアメリカのデンバーから運営されていますが、本社はスイスに構えています。Voorhees氏は当初、「Beorn Gonthier」という偽名で同社を率いていましたが、2015年の投資ラウンドにおいて同社とのかかわりが明らかになって以降、本名で活動しています。

政府の金融システムを批判

Voorhees氏は、現行の金融システムに重大な問題があると指摘しています。また、アメリカの連邦準備制度を詐欺的だと批判しており、これまで金融と国家の分離を主張してきました。実際、彼は大部分の資産をビットコインで保有しており、現在の税制に対して声高に反対しています。

レイオフによりShapeShiftを縮小

そんな仮想通貨推進派のVoorhees氏ですが、2019年1月ShapeShiftが従業員を37人解雇し、同社の規模をこれまでの3分の1に縮小したことをブログで明らかにしました。彼は今回のレイオフの原因を仮想通貨の弱気市場として挙げていますが、同社が多くのプロダクトに手を出しすぎ、焦点を絞れなかったことを最大の失敗点として挙げています。また、2018年には企業が急激に成長しすぎたために、管理が追い付かなかったことや、厳しくなる規制にうまく対応できなかったことなどについても触れました。さまざまな要因が絡み合った結果、レイオフに踏み切らざるを得なかったとのことです。しかし、ブログの最後には「我々は皆成長途上であり、国境のない非政治的な金融システムを全人類にもたらすという勝利まで、あらゆる障壁を乗り越えて戦っていく」と誓っています。