SBIホールディングスが出資を発表した仮想通貨WalletのBreadwinner AG(BRD)

 

Breadwinner AG(BRD)は、仮想通貨向けのWalletアプリを開発するスイスの企業です。2019年1月、SBIホールディングス株式会社は子会社のSBIクリプトインベストメント株式会社を通じて、同社に出資を行うことを発表しました。

Breadwinner AGについて

・スマホ向け仮想通貨ウォレットアプリを提供
・SBIホールディングスが出資を決定
・CEOがSBIグループのマイニング会社の代表に就任

スマホ向け仮想通貨ウォレットアプリを提供

BRD社は、2017年に実施したICOで3200万ドル(約35億円)を集めました。その際のプロジェクトが、スマートフォン向けの仮想通貨ウォレットアプリの「BRD」です。世界170カ国、およそ180万人のユーザーがBRDを利用しています。、Ethereumのほか、BRD社の独自通貨である「Bread」やその他さまざまなERC20トークンなど、多様な仮想通貨に対応したウォレットです。ちなみに、BreadはBitcoinなどの仮想通貨で入手できるほか、同社の展開するプロモーションでも配布される機会があります。Breadを使って仮想通貨を購入する場合に、手数料が安くなるなどのサービスを展開しています。

SBIホールディングスが出資を決定

日本でもサービスを展開しているBRD社ですが、2019年1月に、SBIホールディングス株式会社が同社に出資することを発表したことで、改めて注目を集めています。SBIホールディングスによると、出資は同社の子会社SBIクリプトインベストメント株式会社を通して行われるとのことです。SBIグループでは、デジタル資産を基盤としたエコシステムの構築を目指し、BRD社のようなスタートアップ企業への出資を積極的に行っています。新たな企業との積極的な提携によって、グループ内のデジタル資産関連の会社との相乗効果を狙うのが目的です。

CEOがSBIグループのマイニング会社の代表に就任

また、2019年3月には、マイニングシステムの開発とマイニング用チップの製造を行う、SBIグループの新たな会社「SBI Mining Chip株式会社」の設立が発表されました。SBI Mining Chipの代表には、BRD社の共同創始者であり現CEOのAdam Traidman氏が就任します。この分野を牽引するアメリカの半導体メーカーとも連携し、SBIグループ全体でマイニング事業を推進していく計画です。