Petro(ペトロ)はベネズエラ政府が発行した世界初の公認仮想通貨





この記事のポイント
■ベネズエラ政府が発行する独自の通貨
■アメリカの制裁に対して発行がスタート
■国家が発行する仮想通貨としては世界初

Petroはベネズエラ政府が発行する仮想通貨

仮想通貨というと、エンジニアや企業が発行して政府はその規制に追われるというイメージがありますが、Petro(ペトロ)はベネズエラ政府が公式に発行する仮想通貨です。政府が公式に発行する仮想通貨はPetroが世界で初めてということもあり、各国から今後の行方について注目されています。

ベネズエラ政府がPetroを発行する背景には、この国が算出している53億バレルもの原油があります。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、Petroを支えるために53億バレル、つまり2670億ドル相当の原油を割り当てるという文書に署名もしました。すでに、取引における詳細やマイニングなどについてのルールや規制が法令によって定められています。

アメリカの制裁に対して発行

ベネズエラ大統領は、2017年12月にPetroの発行を発表しましたが、その背景にはアメリカのトランプ政権からの金融封鎖措置がありました。この措置に対抗するための策として仮想通貨Petroの発行を打ち出したのです。現在ベネズエラでは、大統領が仮想通貨をサポートする資源として割り当てたオリノコ重質油帯におけるアヤクーチョ油田を引き当てると同時に、国内のダイヤモンド鉱床やアルコ・ミネロ金鉱なども仮想通貨のサポートに割り当てています。仮想通貨を使った対策というものは世界初で画期的だったわけですが、地下資源が豊富なベネズエラだからこそ可能だった対策なのかもしれません。

交換性やウォレット所有のルールは?

Petroの規制や取引ルールに関しては、ベネズエラの法律によって定められています。物理的支援として国家が決めた商品の購入や取引に使用することができる他、仮想通貨市場での取引についてもルールや規制が取り決められています。Petroが持つウォレットや仮想通貨そのものが抱える兌換性という点に関しては、あくまでも投資家の自己責任においてウォレットを所有するという規定となっていて、仮想通貨が持つ特徴と、リアルな通貨が持つ特徴をどちらも上手に取り入れたルールとなっています。

Petroは2018年1月にすでに運用が開始されています。今後はベネズエラ経済がどのように変遷していくのか、そして仮想通貨が国内外の経済をどのように支えていくのかが注目されています。