環境問題と深い関わりを持つEcobit

今回は環境問題に深い関わりを持つ仮想通貨「Ecobit」を紹介します。

Ecobitは仮想通貨を通して健康的なライフスタイル作りと環境に優しい持続可能な農業の実現を目指す一方で、一時期はScam(詐欺)ではないかとも言われていました。

どういった取り組みをしているのか、見ていきましょう。

Ecobitについて
・Ecobitの取り組み
・EcobitはNEMのブロックチェーンを利用している
・Ecobitの価格推移と購入方法

Ecobitの取り組み


Ecobitは「アクアポニックス」と「スピルリナの養殖」を中心に、環境に優しい持続可能な農業を実現しようとしています。

アクアポニックスとは従来の養殖と水耕栽培を組み合わせた新しいシステムです。

魚やザリガニなどは植物にとって有用な肥料となる「硝酸塩」という物質を体外へ排出します。

一方で植物は光合成によって水生生物には欠かせない酸素を生み出し、更に排泄物を取り込むことで水質を浄化します。

アクアポニックスではこうした自然の循環を活かすことで、農薬や除草剤などを使わずに作物や魚介類を生産することが可能となります。

スピルリナは養殖過程で光合成によって空気中の二酸化炭素を酸素に変える環境改善効果が期待されています。

そのうえ高い栄養価を誇る「スーパーフード」として注目されています。

Ecobitは仮想通貨を使って資金を集め、アクアポニックスとスピルリナの養殖施設をロシア、中国、日本に作り、更に世界へ広めていくことを目指しています。

EcobitはNEMのブロックチェーンを利用している


仮想通貨は新規開発やマイニングなどで膨大な電力を消費する非常に環境に悪いものです。

そのため環境問題に取り組むEcobitは環境への負荷を減らすために、NEMという仮想通貨のブロックチェーンを利用して開発されました。

NEMは処理速度も早く、手数料を抑えることができるうえ匿名性も高く、実生活での利用がしやすくなっています。

またEcobitはコンセンサスアルゴリズムとしてPoS(Proof of Stakes)を採用しています。

「より蓄える者が、より稼げる」をモットーに掲げ、専用のウォレットに保存したEcobitの量に応じて報酬が支払われます。

Ecobitへ投資をすると、Ecobitの環境保全のためのグリーンプロジェクトへの投資をしたこととなり、開発サイトの「THANK YOU LIST」に名前が載ります。

ほかにもEcobitによって生産されたスピルリナや有機農産物、放し飼いにされた畜産物などを手に入れることができるようにもなります。

Ecobitに投資した人は、Ecobitの掲げる健康的なライフスタイル作りのために有用な食材を優先的に入手できるということです。

Ecobitの価格推移と購入方法


Ecobit (ECOB) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
Ecobitは2017年7月に公開後一定の水準で価格を維持してきましたが、2018年1月に大きく価格を上昇させ、再び落ち着いています。

ICOの実施後、Ecobitは情報の発信などが遅れたことからScam(詐欺)ではないかと疑われました。

環境問題を扱う以上成果が出るのに時間がかかるのは仕方がないのですが、実際にICOの詐欺案件は多いために悪い印象を抱かれてしまったのです。

加えて収益体制も不透明で、プロジェクトの進行も順調でないことが悪い印象に拍車をかけています。

ですが公式サイトを始め、TwitterやFacebookなどでも情報発信を行っているためEcobitがScamでないのは間違いありません。

収益もどうやらマレーシア政府の所有する熱帯雨林を使った炭素クレジット(温室効果ガス排出量)の売買で賄う予定のようです。

ただ世界にはEcobitのようにアクアポニックスやスピルリナを研究する機関は他にあります。

そうした機関と競争してEcobitが勝てるかは疑問であり、プロジェクトの将来性は評価しにくくなってしまいます。

それでももし購入する場合は、日本の取引所では購入できないため、海外の取引所へBitcoinやEthereumを送金して交換することとなります。

Ecobitを取引できる取引所
・Yobit
・Cryptopia