香港証券取引所への裏口上場を目指す仮想通貨取引所「OKCoin」のStar Xu氏




中国の三大仮想通貨取引所の一つ「OKCoin」の創設者であるStar Xu氏が、香港証券取引所の上場企業の株式を過半数買収して、OKCoinの裏口上場を画策している可能性が報じられました。

 

Xu氏率いるOKCoinの裏口上場について

・上場企業を買収して事実上の上場を狙う手法
・すでに上場企業の株を60%以上取得したことが判明
・仮想通貨に厳しい中国ゆえの状況

上場企業を買収して事実上の上場を狙う手法

Star Xu氏が模索している方法は「リバース・テイクオーバー」と言われ、日本語では「裏口上場」や「逆さ合併」と呼ばれるスキームです。未公開企業が既存の上場企業を買収することによって、事実上の上場を狙います。上場のための正式な審査を回避するために行われることの多いスキームで、Xu氏も上場審査を避けるために画策しているではないかと言われています。日本では事実上、無効な手法ですが、香港市場においては現時点で可能です。

すでに上場企業の株を60%以上取得したことが判明

報道によると、Xu氏は香港の建築業者で香港証券取引所に上場しているLEAP Holdings Group Ltdの株式を、すでに60.49%取得したことがわかりました。Xu氏は自身の会社であるOKC Holdings Corporationを通して、1株0.152香港ドルでおよそ32億株を取得したと報じられており、日本円にして約67.8億円分の株を取得したことになります。これによって、Xu氏はLEAP Holdings Group Ltdの筆頭株主になりました。

仮想通貨に厳しい中国ゆえの状況

香港のSouth China Morning Post紙は、今回のXu氏の株式取得はOKCoinが香港証券取引所に上場するためのリバース・テイクオーバーに当たると結論づけましたが、一方、香港証券取引所では市場の平等性と健全性を保つため、このような上場の方法を取り締まる姿勢を見せています。ただ、2018年には仮想通貨取引所Huobiが同様の手口で裏口上場したこともあり、今回のXu氏の買収も、最終的に認められるのではないかという見方もあるようです。香港ではマイニングマシンの大手Bitmain 、Ebang、Canaanといった企業が香港証券取引所への上場を目指してIPOを申請しましたが、Canaanは取り下げ、他の2社もまだ承認されていません。規制が厳しい中国で、仮想通貨関連企業が金融の中枢に入ることはなかなか困難なようです。Xu氏もこの状況を見越して、あえて裏技的な手法を取ったと考えられます。