マイニング企業Bitfury、IPOを含む戦略的オプションを検討




この記事のポイント

・オランダのBitfuryがIPOを含む戦略的オプションの検討を行っていることが報道される
・BitmainやCoinbaseなど、仮想通貨業界でのIPO実施の動きが加速している
・大手企業の仮想通貨市場参入が相次いでいるが、市場相場への影響は限定的で、停滞状態が続いている

2018年10月26日、ブルームバーグは仮想通貨マイニングのスタートアップ企業であるオランダのBitfuryが、新規公開株式(IPO)を含んだ戦略的オプションを検討していることを報じました。

Bitfuryは2011年に設立、アムステルダムとロンドンに拠点を置いています。2018年3月以前の12ヶ月間で、40億5000万ドルの売上を記録しています。

ブルームバーグは、BitfuryがIPOを行えば欧州発の仮想通貨関連企業によるIPOになるとしています。早ければ、Bitfuryは欧州(アムステルダムもしくはロンドン)、および香港で来年にも、IPOを実施する計画であるとされています。その一方で、他の資金調達方法として社債の発行など、他の選択肢も検討されており、実際にIPOが行われるかどうか、その最終決定はまだなされていない状況にあります。

仮想通貨業界で相次ぐIPO

世界的に仮想通貨相場が低迷している現状にあって、今回のBitfuryの事例は、仮想通貨業界の投資環境が決して悪いとは言えない状況であることを示している、一つの重要な事例となるかもしれません。

マイニング業界の会社がIPOを行う事例は世界的に増加の傾向にあります。すでに中国の大手マイニングであるBitmainがIPOの申請を行っており、すでにIPOによる資金調達は30億ドルに及んでいるという可能性もあるとされています

2018年10月15日には、アメリカの仮想通貨取引所であるCoinbaseが、同様にIPOを計画していることが報道されています。仮想通貨の相場が最高値を更新した2017年の第4四半期には、Coinbaseの売上高は4500億ドルでしたが、2018年の第3四半期には9000万ドルに下落しています。大手マイニング企業が相次いでIPO実施の動きを見せている背景には、仮想通貨業界の現状にあって、大手企業が資金調達の新たな方法を模索していることがあると思われます

相場の動向は停滞を維持

大手企業による仮想通貨市場への参入が相次いでいる一方、市場相場には大きな反応が観られない停滞状態が続いています。2018年10月16日にはアメリカの大手投資会社Fidelityが仮想通貨取引のサービスを開始する旨を機関投資家に向けて公表しましたが、市場での相場変動が限定的なものにとどまりました

仮想通貨業界各社のIPO実施の動きが、今後市場相場の動向にどれだけの影響を与えていくのか、注視していく必要があると言えるでしょう。