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Digital Rupeesとは?
仮想通貨に対して日本円や米ドルなどの通貨を法定通貨といいます。法定通貨は国家が管理していますが、仮想通貨は中央集権的ではないため、他社の影響を受けないという点で多くのメリットがあります。そして徐々に仮想通貨が法定通貨にとって代わろうとしている部分も出てきています。その一例が「Digital Rupees」です。ではDigital Rupeesの特徴とはどんなものなのでしょうか。
- Digital Rupeesはインドルピーに代わるものとして作られた
- 高いセキュリティを誇る
- ライトコインをベースに作られている
Digital Rupeesはインドルピーに代わるものとして作られた
Digital Rupeesとはその名の通り、インドルピーに代わるものとして開発されたものです。インドルピーはインドの法定通貨であり、日本のFXでも取引されています。
しかし政府によって管理されているインドルピーは、どうしても政府の意向によって流通量がコントロールされたり、価格の変動が操作されることがあります。そうした事態を防ぐためインド、アメリカ、ヨーロッパ、イスラエルなどの技術者が集まって、法定通貨に代わるルピー、つまりDigital Rupeesを開発したのです。
インドや南アジアでの流通を目指しています。もしDigital Rupeesが南アジアでよく用いられる仮想通貨となれば、ルピーのみならず隣国の法定通貨をも超越した取引が行われることになります。
高いセキュリティを誇る
仮想通貨の開発で最も重要なのはセキュリティです。Digital Rupeesのウォレットは暗号化されており、他者からの侵入を受けにくくなっています。もちろん仮想通貨が盗み取られる危険性も最小限に抑えられます。
加えてウォレットを紛失することがあっても、鍵を再生成することが可能です。自分の財産をしっかり守るために重要なポイントです。さらに秘密鍵、ユーザーアカウントはサーバーに保存されることはありません。
したがってサーバーに侵入されてもそこから秘密鍵の情報など重要なものが盗まれることもないのです。確かにDigital Rupeesはセキュリティ面でしっかりしていることが分かります。
ライトコインをベースに作られている
Digital Rupeesはまったく新しい仮想通貨というわけではありません。日本国内の仮想通貨取引所で取り扱われているライトコインをベースに作られています。したがってシステムの安全性も確保されています。
Digital Rupeesの将来性
Digital Rupees (DRS) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
取引開始は2017年です。取引開始時は大きなボラリティで推移しており、2018年初頭には仮想通貨全体の盛り上がりに合わせて大きく値上がりしました。その後、徐々に下降し現在は低価格で推移しています。
地域の通貨に対する課題を解決すべく立ち上がった仮想通貨は多く存在します。社会的意義を背負い、活動を続ける仮想通貨がある一方で、開発途中で頓挫する仮想通貨も多く存在します。Digital Rupeesは公式サイトにアクセス出来ない状態が続いており、Twitterの更新は2018年2月の1投稿のみです。bitcointalkでも、プロジェクトは死んでいるのではないか?詐欺コインではないか?という不穏な書き込みが続いています。今後取引を行う場合には、十分な注意が必要です。