ビットコインの買い増しを行うMichael Sonnenschein(マイケル・ソネンシャイン)氏率いるGrayscale Investments

2018年は市場全体が停滞した仮想通貨業界ですが、メディアが盛んにマイニングの収益低下やビットコイン自体が終わりを迎えているなどと報道する一方、多くの機関投資家や個人投資家がビットコインを買い増ししているデータが報告されています。2013年に設立されたニューヨークに本拠を置く、Michael Sonnenschein(マイケル・ソネンシャイン)氏がCEOを務める仮想通貨投資信託のGrayscale Investmentsもその一員で、同社のビットコイン保有量は2018年を通じて急激に増加していることがわかりました。

ビットコインの保有量を増やし続けるGrayscale Investments

・多くの投資家が低価格でビットコインの買い増しに走る
・ビットコインの全供給量の1%超を保有する

多くの投資家が低価格でビットコインの買い増しに走る

Chainalysisの調査によると、市場全体が停滞した2018年を通じて取引所だけでなく、一般の個人投資家や機関投資家もビットコインを買い増しているとのことです。2018年11月にわかったところでは、30日間で移動されたビットコインは4億ドルにも上ります。ビットコインの時価総額と比べるとこの金額は膨大な数字ではありませんが、個人も機関も含めて多くの投資家が低価格のうちにビットコインを蓄積しておこうと考えていることが窺えます。実際、アメリカの有名投資家であるPeter Brandt氏も、ここ最近でビットコインに巨大な資本を分配していることを公言しているぐらいです。メディアでの批判的な報道にかかわらず、多くの投資家がビットコインの価値を信じていることがわかります。

ビットコインの全供給量の1%超を保有する

仮想通貨に特化したベンチャーキャピタルのDigital Currency Groupの子会社であるGrayscale Investmentsも、2018年を通じてビットコインの保有量を増やしました。J.P. MorganやBank of Americaでアナリストを務めていたこともあるMichael Sonnenschein氏が率いる同社は、およそ3万BTCを保有していた2018年初頭から1年足らずで20.3万BTCまで保有量を増やしています。これはビットコインの全供給量の1%を超える数字です。仮想通貨の投資信託として高い業績を上げてきた同社がここまで急激にビットコインの保有量を増やしていることから、その他大勢の機関投資家も2018年を通じてビットコイン市場に参入していると推測されます。