ドバイ規制当局であるマルチ・コモディティ・センター(DMCC)とは?

 

この記事のポイント

■マルチ・コモディティ・センター(DMCC)はドバイの規制当局
■仮想通貨では暗号通貨取引会社にライセンスを発行
■取り扱いは仮想通貨に加えてダイアモンドやゴールド、宝石など多数

マルチ・コモディティ・センター(DMCC)とは?

マルチ・コモディティ・センター(DMCC)とは、現在ではドバイの規制当局として位置づけられていますが、もともとはドバイにおけるCommodity Market Place(コモディティ・マーケット・プレイス)を創設する目的で作られたフリーゾーンでした。

ここで取り扱う商品は数多く、ダイアモンドやゴールド、宝石類から、石油などのエネルギー関連商品、そしてコーヒーなど多岐にわたります。現在ではマルチ・コモディティ・センター(DMCC)で仮想通貨も取り扱っていて、仮想通貨を取り扱う企業にライセンスを発行するなどの業務も手掛けています。

暗号商品のライセンスProprietary Tradingを導入

マルチ・コモディティ・センター(DMCC)は、中東で初めて仮想通貨取引開業に仮想通貨取引ライセンスを付与した機関でもあります。初めてライセンスを取得したのは、ドバイを拠点にするリーガルRA DMCという企業で、リーガル・アセッツの子会社でした。

このリーガルRA DMC社は、ドバイ以外でも仮想通貨のライセンスを取得することを計画していて、世界各国において決済手段として仮想通貨を採用する活動に尽力していくことになるようです。

世界で最も安全な貴金属設備

マルチ・コモディティ・センター(DMCC)がライセンスを発行したリーガルRA CMCのコールドストレージ金庫室は、なんと世界で最も安全な貴金属設備といわれています。この設備は物理的に存在するもので、マルチ・コモディティ・センター(DMCC)があるフリーゾーン内のマルマスタワーにあります。世界で最も安全ということは、それだけセキュリティ面が強固であるということの証明となるため、暗号通貨の管理においても、かなり高いレベルのセキュリティが期待されています。

一般的には、仮想通貨のコールドストレージは、オンライン上のウォレットやサービスを利用して保管するものではなく、オフラインの状態でハードウェアウォレットに保管するという形態となります。そのため、リーガルRA DMCが提供するコールドストレージも、世界一安全な暗号通貨設備となる日が来るかもしれません。