Duncan Coutts氏は、2015年設立のブロックチェーン技術研究開発会社「IOHK」の技術部長です。ハスケル言語の開発におよそ20年携わり、2018年12月に公開されたカルダノブロックチェーンの新ツールの開発プロジェクトでは重要な役割を担っています。
Duncan Coutts氏について
・カルダノプロジェクトのキーマン
・約20年のハスケル言語の開発歴
・ハスケルコミュニティの重要人物
カルダノプロジェクトのキーマン
2018年12月カルダノは、カルダノブロックチェーン用のスマートコントラクトプラットフォーム「Plutus」と、金融スマートコントラクトのためのツール「Marlowe」という2つの新ツールをエジンバラで開催された「Plutus Festival」というイベントでテスト公開しました。これらは世界30億人が使用することを目指すカルダノの分散型プラットフォームのキーとなるツールで、まずはフィンテック関連や金融サービス業界などで導入されることになります。従来より格段に安全性と確実性が増したスマートコントラクトプラットフォームということで、それを記念した公開イベントの「Plutus Festival」には世界中から多くの人が集まり、Coutts氏もこのプロジェクトの重要人物として講演を行いました。
約20年のハスケル言語の開発歴
Coutts氏は、オックスフォード大学でコンピュータサイエンスを学び、そこで博士号を取得した専門家です。ハスケル言語の開発には20年近く携わってきました。また、ハスケルのコンサルタントである「Well-Typed」の共同設立者であり、そこでさまざまな業界の顧客に対してハスケル言語のアプリケーションの開発やプログラミングツールの改良などをサポートしています。Coutts氏は2016年にIOHKに入り、現在はカルダノプロジェクトの技術部長です。
ハスケルコミュニティの重要人物
Coutts氏はハスケルコミュニティでは有名な人物で、Cabalやbytestringといったいくつかのよく知られたライブラリやツールの研究開発に携わるほか、ハスケルツールチェーンのパッケージングやハスケルプラットフォームの構築をリードしてきました。彼の主力研究は、ハスケルコードからよりハイパフォーマンスなコードを生成することです。また、大学卒業レベルの人を対象に、コンピュータサイエンスやハスケル言語の講義を担当しています。