Tamir Koch (タミヤー・コック) CEO率いるeMusicがブロックチェーン技術を採用

Tamir Koch (タミヤー・コック) CEOが率いる、ユーザー数4700万人以上の音楽サブスクリプションサービスのeMusicが、ブロックチェーン技術を用いたプラットフォームを展開することがわかりました。主要な音楽関連サービスでは、世界初となるブロックチェーンプロジェクトです。

Tamir Koch(タミヤー・コック) CEO率いるeMusicの新サービスについて

・アーティストとファンを近づけるプロジェクト
・アーティストの権利を守り十分な報酬を与えることができる
・独自トークンを発行

アーティストとファンを近づけるプロジェクト

eMusicは20年以上に渡って世界中のユーザーに音楽を提供してきた世界的大手のプロバイダーで、これまでeMusicからダウンロードされた音楽は10億曲にも上ります。今回のブロックチェーン技術の採用について、eMusicによると、アーティストの権利を確保し、ファンとの距離を近づけるための音楽配信システムを構築するためのプロジェクトとのことです。

アーティストの権利を守り十分な報酬を与えることができる

現在の音楽業界の乱れた供給スタイルを改善するためにブロックチェーン技術の採用を決めたのは、2015年にeMusicのCEOに就任したTamir Koch (タミヤー・コック)氏です。同氏によると、「(eMusicは)現状の音楽業界の問題を深く理解しており、アーティストや音楽ファンに革新的なソリューションを与える経験を有する」と語っています。また、今回のブロックチェーンプロジェクトにより、「アーティストが権利を保持しながらも、音楽の購入、演奏、配信のロイヤリティを確保するためのコストを削減しつつ、アーティストには十分な報酬をスピーディーにもたらすことが実現可能だ」とも語りました。

独自トークンを発行

今回、ブロックチェーンのプラットフォームを導入することに決めたeMusicは最終的な目標を、アーティストとファン、それにその両者をつなぐプラットフォームに持続的な利益をもたらすエコシステムを構築することとしています。また、同プラットフォームで「eMUトークン」という仮想通貨を用いることによって、アーティストとファンの双方に利益をもたらすとのことです。コックCEOは、「eMUトークンを用いることで、ユーザーには2600万以上あるインディーズのカタログを適切な価格で提供することができ、インディーズのアーティストにはこれまで以上の利益をもたらす」と語りました。また、ユーザーは、eMUトークンを使ってお気に入りのアーティストに出資することも可能です。