VISAに買収された国際決済サービス会社「Earthport」




 

Earthportはイギリスの国際送金サービス会社です。国際送金サービスで世界各国の金融機関と提携しているEarthportですが、2018年にクレジットカード会社の大手VISAに買収されたことが話題になっています。

Earthportについて

・低コストで国際送金サービスを提供
・Ripple社のブロックチェーン技術を導入
・VISAによる買収

低コストで国際送金サービスを提供

Earthportは世界中にネットワークを持ち、金融機関間や企業間向けの国際決済を低コストで提供しています。従来の国際決済の場合、送金の一つ一つを個別の金融機関が対応するとなると、支店のない国への送金には、別の金融機関に依頼したり外貨を用意したりと何かと費用がかさみ、結果として取引手数料が高額になることが課題でした。その点、Earthportが仲介役となることで、金融機関は顧客からの送金依頼に1件ずつ対応する必要がなくなり、手間やリスクを低減させることができます。その結果、顧客に低コストでサービスを提供できるため、金融機関も顧客も大きなメリットを享受できるのです。

Ripple社のブロックチェーン技術を導入

Earthportのサービスの利便性をさらに高めることになったのが、2014年12月のRipple社との提携です。2015年より、同社のブロックチェーン技術を利用したリアルタイム送金を順次導入し、2016年には「Gateway」という単独APIによる分散型台帳ハブのサービスの提供を開始しています。「Gateway」を利用すると、金融機関は技術や予算などさまざまな制約から解放され、自由にRipple社の分散型台帳プロトコルにアクセスできるようになります。また、法定通貨でサービスが利用できるため、小さな金融機関でも利用しやすいのがメリットです。従来の煩雑な手続きを要した国際送金のシステムに代わり、低コストでスピーディーな送金が可能になるということで、今では世界87カ国以上の金融機関がEarthportのサービスを利用しています。

VISAによる買収

そんなEarthportですが、2018年12月、クレジットカード会社のVISAと買収契約に合意したことを発表しました。Earthportは2018年に入って株価を28%以上も下落させています。そこで、経営陣からも抜本的な改革が必要との声が上がっていました。そんな折、国際決済を成長分野と見たVISAが買収を持ちかけたわけです。今回の買収で、将来、VISAとRipple社がパートナーシップを結ぶのではないかと一部で囁かれています。