仮想通貨市場の回復には数年を要するという見方の元AQRのアーロン・ブラウン氏




 

アーロン・ブラウン氏は、金融マーケットリサーチのAQR Capital Managementの元チーフリスクマネジャーを務めた人物です。早くから仮想通貨市場に参入しており、”The Poker Face of Wall Street” (邦訳:『ギャンブルトレーダー ポーカーで分かる相場と金融の心理学』)という著作があります。2018年末、ブラウン氏は低迷を続ける仮想通貨市場が回復するのに、まだ数年はかかると発言しました。

ブラウン氏の仮想通貨市場分析

・世界経済の2%を仮想通貨が占めるとの私見
・市場回復には数年以上が必要
・いずれは回復すると期待

世界経済の2%を仮想通貨が占めるとの私見

2017年末にピークを記録して以降、ビットコインは長い低迷を続けています。さまざまな批判がなされ、なかには禁止すべきとの厳しい声も上がるほどの状況です。しかし、ブラウン氏によると、この1年のビットコインのパフォーマンスは「まずまず」だと言います。ブラウン氏は2012年から仮想通貨市場に参入している人物です。定期的に寄稿するブルームバーグにおいて、世界の経済のうち2%を仮想通貨が占めるようになると私見を展開したこともあります。

市場回復には数年以上が必要

仮想通貨市場を長年見続けてきただけあって、ブラウン氏は2018年の大幅な下落についても鋭い分析を見せています。彼によると、ピークから80%ほど下落した2018年の仮想通貨市場は、その動きが2011年や2013年の状況によく似ているとのことです。また、過去のデータから市場は回復するもののそれには数年が必要と見ています。実際、2011年に1150ドルのピークを記録しましたが、その後の市場調整で1年以内に底値を記録しました。しかし、市場はそれから2年以内に回復しています。また、2013年12月にピーク値を記録した後、2017年末に最高額を記録するまでに約4年かかっています。このことから、今回の下落も回復までに数年を要すると考えるのが自然とのことです。

いずれは回復すると期待

さらにブラウン氏は、2017年の仮想通貨市場の動きが、2007年のダウ平均株価の動きに似ていると指摘しています。仮想通貨が同じ道を辿るなら、市場回復までやはり3年は必要との見方です。一方、ナスダック総合指数は2000年から回復するまでに15年もかかっていることから、仮想通貨市場の回復にもこのぐらい長い時間がかかる可能性を指摘しています。いずれにせよ、急落した市場は回復するのが一般的であるとの主張で、技術的な進展もあって将来には十分期待できるそうです。