リップル社の技術を使ってサービスを拡大する国際送金サービス会社のMercury FX

Mercury FXは、イギリスに本拠を置く国際送金サービス会社です。2018年からリップル社の提供する国際送金ネットワークに参加し、同年からリップル社の「xRapid」という決済システムを導入して、メキシコや中国、さらに多くの国へと徐々に自社の決済ネットワークを広げています。

Mercury FXについて

・2018年リップルネットに加入
・今後も自社の決済ネットワークを拡大する予定

2018年リップルネットに加入

Mercury FXは、2018年1月にリップル社のリップルネットという国際送金ネットワークに参加しています。これにより、リップル社の決済システムである「xRapid」を用いた国際送金が可能になり、2019年までにメキシコと中国への送金試験で成果を出してきました。「xRapid」とは、リップル社の仮想通貨XRPを活用した送金システムです。これは自国の法定通貨同士で簡単に国際送金ができるシステムで、送金する側からの通貨がいったんXRPに変換され、さらに送金先の法定通貨に変換されてから相手の口座に届くようになっています。現地通貨をあらかじめ用意せずとも送金できるということで、従来の方法より迅速でローコストな国際送金が可能です。

今後も自社の決済ネットワークを拡大する予定

2019年、Mercury FXはロンドンで開催された「 Regionals 2019」というリップル社のイベントに参加し、これまでのメキシコと中国だけでなく、今後、新たにカナダ、フィリピン、中東などへも自社の決済ネットワークを広げる予定であることを発表しました。同社のAlastair Constance CEOによると、すでにxRapidを活用した送金システムを導入している地域への送金は順調に行われているそうです。リップル社との秘密保持契約のために正確な金額こそ明かさなかったものの、日本円にして週に数百万円単位の規模の送金があると言います。特にメキシコについて、これまでも世界的な規模の決済額のある市場だったものの、これまでMercury FX はなかなか同国への事業拡大が進まなかったそうです。それが、xRapidを導入したことで、これまで容易にアクセスできなかった市場に参入できるようになり、自社のサービスを新しい顧客に提供できるようになったと喜びの声を上げていました。また、Constance氏は今後、リップル社との協力でマーケティングにも力を入れ、今の規模をさらに10倍にも100倍にも拡大したいと強調しています。