創業者の逮捕によって廃業となった仮想通貨取引所「Bitinstant」




Bitinstantはかつて存在した仮想通貨取引所です。2011年に設立され、一時はビットコインの総取引で大きなシェアを占めましたが、2014年の創業者の逮捕を機にウェブサイトが利用できなくなり、現在は廃業となりました。

Bitinstantと創業者のCharlie Shrem氏について

・ビットコイン総取引の30%を占めていた取引所
・Shrem氏の逮捕で取引所は廃業

ビットコイン総取引の30%を占めていた取引所

BitInstantは、2011年、ニューヨークにてCharlie Shrem氏とその友人のGareth Nelson氏によって設立されました。BitInstantのユーザーは、ウォルマートやウォルグリーンなど70万以上の店でビットコインを使って買い物ができるというのが売りで、短期間で規模を拡大していきます。2012年には、当時の大統領候補のミット・ロムニー氏が100万ドルをビットコインで支払うよう脅迫された時に、BitInstantのErik Voorhees氏が代わりに手数料なしでビットコインの購入を申し出たこともありました。2013年にビットコインの価格が上昇するに伴い、BitInstantの取引量は急増し、同時に、ウィンクルボス兄弟のベンチャーキャピタルから150万ドルの投資を受け、その後は世界のビットコインの総取引量の30%を占めるまでに成長します。

Shrem氏の逮捕で取引所は廃業

順調に規模を拡大していったBitInstantですが、創業者のShrem氏が2014年1月に逮捕されたことで事態は急変します。Shrem氏は、闇サイトの「シルクロード」で禁止薬物を購入したいユーザーのために、ビットコインで100万ドル相当を提供していたそうです。サイトの管理人が仮釈放なしの終身刑を受けたほど、このシルクロードは悪名高い闇サイトとして知られ、Shrem氏も厳しく罪を問われることになりました。その後、ほかにも未登録の両替業やマネーロンダリングなどについても疑いを持たれた結果、Shrem氏は有罪判決を受けます。Bitinstantもそれに伴いアクセス不可になり、以降、復帰することなく現在は廃業となっています。ちなみに、2015~2016年を獄中で過ごしたShrem氏ですが、出所後はJaxxのディレクターに就任したり、仮想通貨の諮問団体「CryptoIQ」を創設したりと、変わらず仮想通貨業界で大きな影響力を持つ人物です。しかし、2018年にはウィンクルボス兄弟から5000BTCを盗んだとして起訴されています。