マルタの規制当局MFSA





世界でも仮想通貨に寛容として知られている国としてマルタが挙げられます。マルタではカジノのライセンスなども取得でき、オンラインビジネスの中心的な役割を果たしています。当然仮想通貨事業もそれに含まれており、マルタにオフィスを構える仮想通貨取引所もあります。世界から注目されるマルタですが、仮想通貨事業ライセンスのテストを実施しているという点で特異な存在となっています。

この記事のポイント
・マルタではMFSAが仮想通貨の規制を担当
・MFSAは仮想通貨事業ライセンスのテストを実施
・MFSAのテストの合格者は多くない

マルタではMFSAが仮想通貨の規制を担当

マルタにはMFSAという機関が存在します。MFSAは「マルタ金融サービス局」の略で、仮想通貨のみならず金融商品の規制当局です。例えばマルタ島には仮想通貨などを規制するための「バーチャル金融資産法(VFAA)」があります。しかしその一方でマルタやEUにも既存の法律が存在します。仮想通貨をVFAAの規制下に置くのか、マルタやEUの法律で規制するのかといった点を検討するのがMFSAの役割です。ブロックチェーン企業への認可なども担当しており、マルタの仮想通貨事業においては重要な役割を担っているといえます。

MFSAは仮想通貨事業ライセンスのテストを実施

MFSAが世界から注目されている理由の一つが、仮想通貨事業ライセンスのテストを実施しているからです。この試験は一般の人が受けるものではなく、マルタで実際に働いている弁護士や会計士、ICOのオペレーターなどが受けるものです。合格した場合にはVFAエージェントとして働くことが可能になり、仮想通貨事業が行えるようになります。マルタは世界から注目を集める国となっていますから、多くの人がこのライセンスの取得を目指して勉強に励んでいるのです。

MFSAのテストの合格者は多くない

ただし残念ながら、このMFSAの仮想通貨事業ライセンスのテストに合格できる人は多くありません。2018年9月の試験では250人の受験者のうち合格できたのは39%、その次に行われた試験でも合格者はわずかに3分の1しかいませんでした。MFSAとしてもこれほど合格者が少ないのは予想外だったかもしれません。評価制度の改正が行われても合格率が伸び悩んでいるのが現状です。今後マルタが仮想通貨業界で中心となっていくためには、さらに合格率を上げるための対策が講じられるべきでしょう。