シンガポール証券取引所(SGX)とシンガポール金融管理局(MAS)の驚くべき公式発表とは





この記事のポイント
1.シンガポールの中央銀行であるシンガポール金融管理局(MAS)と、シンガポール証券取引所(SGX)の驚くべき発表とは
2.DvPシステムとは
3.ブロックチェーンの採用で新しい扉を開く

1.シンガポールの中央銀行であるシンガポール金融管理局(MAS)と、シンガポール証券取引所(SGX)の驚くべき発表とは

2018年11月、シンガポールの中央銀行であるシンガポール金融管理局(MAS)と、シンガポール証券取引所(SGX)は、トークン化された資産の、ブロックチェーンを実装させた新しい決済システムの開発に成功したと公表しました。この新しいシステムはDelivery versus Payment(DvP)という名称で、スマートコントラクトを活用して処理を行うので、取引後のプロセスを簡素化することができ、かつ決済サイクルも短縮できるというメリットがあります。

異なるブロックチェーン上にある、デジタル通貨と有価証券の取引も、DvPシステムを使えば、同時に、或いは時間を短縮して決済ができ、かつとても簡素化されて決済が行えるので、効率がアップするだけでなく、決済リスクを減らせるという利点もあります。

2.DvPシステムとは

ブロックチェーンを採用したDvPシステムは、現金の支払いと決済が同時に行われるので、取引相手は取引が実行されないというリスクから守られるというメリットがあります。DvPシステムではスマートコントラクトを採用しているので、支払いを実行したのに、資産の受け取りができないというリスクから解放されるのです。証券市場などでは営業時間が決められているので、カウンターパーティリスクや機会損失のリスクが常に存在していますが、このDvPシステムなら、24時間365日、安全に取引をすることが可能となります。

3.ブロックチェーンの採用で新しい扉を開く

DvPシステムは2016年に発足したProject Ubinの発展版であると発表されています。Project Ubinはデロイトやナスダックの協力の下、ブロックチェーンの技術を証券業界に応用するために誕生したプロジェクトであり、今回、DvPという形で実を結んだわけです。

シンガポール金融管理局(MAS)の最高責任者であるSopnendu Mohanty氏は「ブロックチェーンの技術と資産のトークン化の流れは世界的に大きなイノベーションの波を作り出しています。資産のトークン化の懸念やこのプロジェクトから得られた学習は、新しい世界のチャンスを作り出しています。」と喜びのコメントを発表しています。