決済手段としての利用拡大が進むInPay

近年「経済(Finance)」と「技術(Technology)」を組み合わせた「フィンテック(FinTech)」という言葉が注目を集めています。

フィンテックはモバイル決済やネットバンクなど多岐にわたって存在しており、今後の成長が期待されています。

今回紹介する仮想通貨「InPay」はこのフィンテック分野の中でも、現金に代わる決済手段としてヨーロッパで注目を集めています。

InPayについて
・InPayとは
・InPayは決済の不安点を解決して拡大している
・InPayの価格推移と購入方法

InPayとは


InPayはWavesとEthureum Classicのプラットフォーム上で、銀行間の国際送金や国際的な取引の決済を行うために開発されました。

従来、国際送金にはコルレス銀行という通貨の中継地点となるような銀行を経由する必要があり、時間と手数料がかかります。

ですがInPayの提供するEXPRESSプラットフォームを利用すれば、コルレス銀行を使うよりも迅速に、かつ安価な手数料で国際送金をすることが可能です。

これは頻繁に海外へ送金する必要のある法人向けのサービスで、必要な場合はその法人のシステムに応じてプラットフォームをカスタマイズすることもできるなど利便性と高い自由度を兼ね備えています。

またInPayはEU圏内を中心に70もの銀行と提携し、個人向けに国際的な決済手段を提供しています。

InPayの利用者はInPayさえ持っていれば、海外でも現地の法定通貨を持たずにショッピングや取引を楽しむことができるようになります。

InPayは決済の不安点を解決して拡大している


InPayのような決済手段で常に不安視されているのは、安全な取引を保証するセキュリティ面です。

InPayの開発者はJacob Tackmann Thomsenという25年もネットワークセキュリティに携わってきた、セキュリティの第一人者とも言える人物です。

セキュリティには万全を期しており、国際基準をクリアした企業による外部監査も徹底しているほか、InPayを管理するためのサーバやルータと言った機器も徹底的に管理されており、安全に決済をすることができます。

また仮想通貨を使った決済はクレジットカードなどと比べて決済の処理が遅く、Bitcoinでは数時間から1日かかってしまう場合もあります。

ですがInPayはブロックチェーン技術を使っているにも関わらず、クレジットカードなどとほぼ同様の処理速度を実現することに成功しました。

安全で迅速な、低コストの国際送金を実現しているのです。

そのため現在ではInPayはEU圏を超えた拡大を始めています。

2018年7月にはUAEに拠点を置く国際銀行RAKBANKと提携してユーロの送金にInPayを利用することができるようになりました。

2018年11月にはバングラデシュにあるBank Asia Limitedと提携して、ヨーロッパからバングラデシュへの送金を促進するためのプラットフォーム作りを進めることが決定しています。

InPayの価格推移と購入方法


InPayは2017年4月に公開され、2018年1月に最高価格を記録します。

ただその後は価格の低下が続き、現在ではごく限られた取引所でのみ扱われ、残念ながら価格の追跡をするのが非常に困難となっています。

InPayは提携する金融機関を増加させており、今後はEU内外でその存在感を増していくことが予想されています。

フィンテックへの需要も高まっており、きっかけ次第では再び取引が盛んになる可能性もあるでしょう。

InPayはTwitterで最新情報を発信しているので、気になる人はぜひ見てみるといいでしょう。

もしInPayを購入しようと思った場合は、海外の取引所へBitcoinを送って交換するようにしてください。

InpPayを取引できる主な取引所
・Yobit
・Cryptopia