Francsとはどのような仮想通貨か?

Francsとは?

Francsは2016年1月に取引開始された仮想通貨で、通貨単位は「FRN」を使っています。名称はユーロ導入前のフランスで使われていたリアルマネーの通貨単位です。ビットコインのシステムを研究したフランス人エンジニアが、フランスの新しい世代のために開発した通貨です。かつてのフランスが持っていた解放や自由、平等という伝統を継承するという壮大な計画を持っている通貨です。

Francsの3つの特徴
  • フランス語圏を拡大させる
  • 雑誌の創刊
  • 平等なマイニング

フランス語圏を拡大させる

Francsの最大の目的はフランス語圏を拡大させてユーザーを増やすというものです。かつて存在していた通貨のフランは、700年近くフランスで流通していた通貨で、利用者は世界に広がっていました。ユーロになって経済圏は拡大しましたが、フランスという国自体の価値は相対的に低くなったと考えられています。仮想通貨は国境を越えて広がっていく性質があります。Francsもビットコインのように古い国家観を乗り越えて、自由と解放、平等を標榜するフランスを拡大させようという理念があります。

雑誌の創刊

フランスでは、アメリカや日本のように仮想通貨がどれほどのインパクトのある発明であるかという理解が進んでいません。また、フランス語を話す人のなかには英語を解さない人が非常に多くいます。そのため英語での情報発信が中心となっている仮想通貨がなかなか浸透しないというジレンマがあります。それを打開するために、Francsではフランス語による雑誌を創刊しています。銀行や仮想通貨経済、役立つ経済情報などをフランス語によって発信しています。

平等なマイニング

Francsでは、マイニングについて誰もが平等に報酬を受け取れるシステムを導入しています。マイニングは一部の高性能マシンの保有者のみが利益を独占する傾向があります。これはフランスの平等の精神に反するというのが、Francsのチームの考え方です。誰でもマイニングに参加できる環境の整備に努めています。

Francsの将来性

Francs (FRN) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap

取引開始は2016年です。取引開始直後は値を上げましたが、2016年は全体的に、下落し低価格での推移が続きました。しかし、2017年に入ってからは値上がりし2018年初頭まで大きなボラリティを続けていました。現在は比較的低価格のまま推移しています。

地域を限定した仮想通貨は多く存在し、地域の課題を解決するべく立ち上がった仮想通貨も多く存在しています。Francsはそのひとつと言うことが出来、かつてフランスで流通していた貨幣と同じ名前を付けています。フランス語圏で開発して、フランス語圏で活用するというコンセプトの通貨であり、Francsも社会的意義を背負った仮想通貨の一つで、今後フランス国内でのマーケティング活動を広く展開し情報発信を継続していけるかが重要です。

しかし、現在公式サイトはアクセス出来ない状態が長らく続いていて、SNSでの情報発信も2017年から止まったままです。仮想通貨の掲示板bitcointalkでも議論が盛り下がっている状態が続いています。今後の取引には十分な注意が必要であるといえるでしょう。bitcointalk内では、Cryptopiaの上場廃止や公式サイトがアクセス出来ないことについても言及があり、不穏なやりとりが残っています。

Francsの主な取引所