ATM企業であるリバティーXがアメリカ国内に仮想通貨を利用できるATM設置計画を発表


この記事のポイント
1.リバティーXが仮想通貨のATM整備へ乗り出す
2.仮想通貨が利用できるATMはどこにあるのか
3.仮想通貨のATM出現に市場は冷ややか

1.リバティーXが仮想通貨のATM整備へ乗り出す

アメリカの大手企業であるリバティーXが、アメリカ国内でビットコインを利用できる機能がついたATMを10万台整備していく計画であると明かしました。この計画には同じくアメリカのATM企業であるジェンマも乗り出す計画になっており、仮想通貨市場の益々の普及に拍車がかかるのではないかと、市場では期待されています。このATMを使えば、例えば、利用者が希望した場合、ソフトウェアをアップデートすることで、ビットコインを購入することが出来ます。

リバティーXのCEOである、クリス・イム氏は、「我々は過去5年間、仮想通貨がいかに簡単に使うことが出来るようになるかをずっと考えてきました。今回、ようやく信頼できる形で、仮想通貨の購入体験を提供できるようになります」というコメントを発表しています。

2.仮想通貨が利用できるATMはどこにあるのか

仮想通貨先進国であるアメリカでは、ニューヨークやシカゴ、マイアミを中心に設置されてきており、2018年10月時点で、約2,330箇所あります。この数は一般的なATMに比べれば少ないと思うかもしれませんが、日本で設置されている仮想通貨のATMの数は、2018年11月時点で、たったの4箇所ですから、アメリカが圧倒的にATMの数が多いことがわかります。アメリカは今の所、世界で一番ビットコインATMが多い国となっており、アメリカ国内のシェアは、ジェネシスコインの約32%が最大となっています。

3.仮想通貨のATM出現に市場は冷ややか

ATM企業のリバティーXが仮想通貨のATM設置計画を発表したにも関わらず、市場の反応は冷ややかで、ビットコインの価格がわずかに上昇したにすぎません。ATMなどの仮想通貨インフラ整備はどんどん進んでおり、様々な企業が自社のサービスに仮想通貨を取り入れています。この状態を受けて、仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルのMike Novogratz氏は、「仮想通貨市場は弱気だが、インフラや労働市場は強気」とコメントしています。投資家にとって仮想通貨市場への参入障壁は低くなってきていますから、これらのインフラ整備が整ってくれば、人々は仮想通過取引を始めていく可能性が高いと専門家たちは見ています。