携帯電話事業者が業界団体Carrier Blockchain Study Group: CBSGを設立




この記事のポイント

・キャリア決済との連携
・世界共通の決済手段
・ブロックチェーンによる実証実験

仮想通貨を携帯キャリア決済で活用する動きが活発化しています。中でも注目に値するのが通信事業者が参加するCarrier Blockchain Study Group: CBSG(キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループ)の設立です。報道発表資料によれば、キャリア・ブロックチェーン・スタディー・グループへの参加を表明したのは日本のソフトバンク及び傘下にある米国のスプリント、台湾のファーイーストン(遠伝電信)、米国でブロックチェーン技術開発を手掛けるTBCASoftです。

キャッシュレス取引の拡大

世界的に携帯キャリア決済等キャッシュレス取引が急速に拡大しています。これまでクレジットカード決済が主流だった欧米諸国でも携帯キャリア決済を利用する動きが活発化しています。すでに中国ではバーコード型決済システムアリペイが主流となり、世界各地でアリペイ決済が可能になっています。この動きに同調する形でソフトバンクがペイペイと呼ばれる決済方式を発表し、キャッシュレス社会の到来が現実となっています。

ブロックチェーン技術の可能性

キャッシュレス決済を世界標準化させるためには、世界中の携帯電話事業者などが共同体を設立し、相互に利用可能な決済方式を確立する必要があります。そこで考えられたのがブロックチェーン技術の応用です。匿名性、安全性が高く、取引がすべて記録されるブロックチェーンを活用すれば、世界中で取引が可能な携帯キャリア決済網が構築できるようになります

世界各地で参入の動き

現在CBSGへの参加を表明している事業者に加えて、新たに、アシアタとベトテル、フィリピンのPLDT、インドネシアのテリン、クウェートのザイン・グループ、トルコのTurkcellなどが参加を表明しています。世界各地の主要携帯電話事業者が続々と参画することでブロックチェーンによる取引が現実化し、仮想通貨の新たな可能性が見えてきました

実証実験

ブロックチェーンを利用した決済に関連した実証実験が行われ、携帯電話事業者同士のトップアップ(携帯口座へのチャージ)実験、ウォレットの連携なども成功しています。さらには国際送金などにも対応し、グローバルで統一した規格による決済及び取引ができることが証明されました。今後CBSGはさらに参加希望事業者を募り、世界標準となりうるシステムの構築を急いでいます。業界団体が率先することで、ブロックチェーン技術は新たな段階へと一歩を進めています。