ブロックチェーン技術の研究開発に力を入れる高麗大学校

高麗大学校は、1946年に設立された韓国の総合大学で、ソウル大学校や延世大学校と並ぶ韓国屈指の名門校です。2018年5月にブロックチェーンセキュリティ研究センターを開設し、リップル社をパートナーにブロックチェーン技術のセキュリティに焦点を当てた研究開発や、各企業と提携のプロジェクトの始動に着手しました。

高麗大学校について

・韓国屈指の名門校でブロックチェーン技術の研究にも力を入れる
・ブロックチェーン技術の研究所を開設し、韓国企業やリップル社とのプロジェクトを計画中
・リップル社との強力なパートナー関係

韓国屈指の名門校でブロックチェーン技術の研究にも力を入れる

高麗大学校は、学部・大学院合わせて約3万6千人の学生が在籍しており、延世大学校と並んで韓国最大級の私立大学です。また、国立の名門ソウル大学にも肩を並べるほどで、高麗大学校は日本の早稲田大学によく例えられます(実際、早稲田大学とは姉妹校です)。総合大学であらゆる分野に実績のある大学ですが、日本のプロ野球で活躍した宣銅烈氏もこの大学に通っていたように、特にスポーツに力を入れていることで有名です。ただ、フィンテック部門にも非常に力を入れており、ブロックチェーン技術の研究にも早くから力を入れてきました。

ブロックチェーン技術の研究所を開設し、韓国企業やリップル社とのプロジェクトを計画中

そんな高麗大学校ですが、2018年5月にブロックチェーン技術の研究をメインとした「ブロックチェーンセキュリティ研究センター」を開設しました。この研究所では、韓国のブロックチェーン関連企業約30社と提携して、金融、物流、医療部門のブロックチェーンプラットフォームの構築を目指しています。具体的には、企業と連携してブロックチェーン技術を使った金融プラットフォームを商用化し、送金や取引などを直接ブロックチェーン上で可能にする計画などです。ほかにも、薬の処方や治療法の分析、高麗大の持つインターネット関連の特許技術を生かしたビジネスモデルづくりなど、医療や物流関係のプロジェクトも予定されています。

リップル社との強力なパートナー関係

リップル社と協力してブロックチェーンのアルゴリズムのセキュリティに焦点を当てた研究も行う計画です。なお、リップル社は2018年6月、ブロックチェーン技術の研究開発と人材育成を目的に、世界各国の大学とパートナーシップを結びました。総額5000万ドルの資金を提供し、次世代の技術と人材の育成を進めていく予定ですが、高麗大もその一員に名を連ねています。