ニューヨークに本拠を置く仮想通貨のリサーチ機関「TradeBlock」

TradeBlockは、2013年に設立されたアメリカ・ニューヨークに本拠を置く仮想通貨のリサーチ機関です。同社のサイトは仮想通貨のトランザクションデータを提供しており、世界中の投資家が利用しています。また、ブロックチェーン技術を活用した運用・分析ツールを金融機関向けに提供しています。

TradeBlockについて

・仮想通貨市場のデータを提供
・優れたリアルタイム性のマーケットデータ
・仮想通貨関連のカンファレンスのデータを公開

仮想通貨市場のデータを提供

TradeBlockは、元シティバンク銀行のGreg Schvey氏とJeff Schvey氏の兄弟が2013年にニューヨークで設立した企業です。創業者兄弟の持つ仮想通貨市場データの分析や意見をシェアするためのサイトとしてスタートしました。より具体的なデータ分析のニーズが高まったことを受けて資金調達を行い、2014年7月にはAndreessen Horowitzなどから2.8億ドルもの出資を受けています。その資金をもとに自社システムを改良し、他のどこでも得られない正確なデータを提供するまでに発展しています。Greg氏によると、TradeBlockとは、新しいテクノロジーの分析、理解、取引において高い有効性を獲得できるサービスを提供することに特化した機関だとのことです。

優れたリアルタイム性のマーケットデータ

金融機関向けのサービスが主流ですが、TradeBlockのマーケットデータは、仮想通貨の専門家以外でもわかりやすいと定評があります。また、リアルタイム性や正確性が高く、毎秒のトランザクション、トランザクションごとの量、待機中のトランザクション、さらに過去のデータや市場規模の推移まで一気に確認可能です。

仮想通貨関連のカンファレンスのデータを公開

TradeBlockは仮想通貨関連のさまざまなリサーチも行っています。最近では、2018年に行われた仮想通貨関連のカンファレンスのデータを公開しました。それによると、2018年は年間を通じて停滞した仮想通貨市場だったにもかかわらず、カンファレンスの数は上昇傾向にあり、依然として業界から高い期待を寄せられていることがわかります。ビットコインの価格が2018年の最高値を記録した10月に、大小50以上のカンファレンスが開催されましたが、興味深いのは暴落した翌月にもほぼ同じ数のカンファレンスが開催されていたことです。仮想通貨に可能性を感じている投資家や起業家がまだまだたくさんいることの表れでしょう。