BT.C AfricaA.C.のCEOを務めるElizabeth Rossiello氏

 

この記事のポイント

■BT.C AfricaA.C.はルクセンブルクを拠点とする仮想通貨取引市場
■Elizabeth Rossiello氏がCEOを務める
■Elizabeth Rossiello氏はアフリカにおける金融商品開発のスペシャリスト

Elizabeth Rossiello氏の経歴

BT.C AfricaA.C.のCEOを務めるElizabeth Rossiello氏は、2014年BitPesa Ltd.社を設立し、そこで最高経営責任者を務めると同時に、BT.C AfricaA.C.社でのCEO職も兼任しています。BT.C AfricaA.C.社は東アフリカを拠点にして、ビットコインを使った国際決済サービスを提供している企業として活動しています。
現在では東アフリカ地域における金融商品開発のスペシャリストとして権威をもつElizabeth Rossiello氏ですが、もともとはチューリッヒのクレディスイス社でアナリストとして勤務していた経歴や、フランクフルトのロバートボッシュフェロー社に勤務していた経歴を持っています。4か国語を操るElizabeth Rossiello氏は、専門分野は金融商品開発ですが、現地銀行におけるリスク管理やガバナンス、そしてITを導入したベストプラクティスの領域についても、経験と実績を持つ人材として知られています。さらに、アメリカのコロンビア大学において修士号を取得した才女としても良く知られている人物です。
Elizabeth Rossiello氏が東アフリカで働き始めたのは2009年のことで、当時はケニアでマイクロファイナンスアナリストおよび役員アソシエートという立場で働いていました。その後、2014年に現在のBT.C Africa A .C .社創設に大きく貢献しました。

スイスで開催されたダボス会議

Elizabeth Rossiello氏は、2019年1月にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム総会、ダボス会議においての発言で、さらに注目されています。このカンファレンスでは、仮想通貨に加えてフィンテック関連の意見交換なども行われたわけですが、そこでElizabeth Rossiello氏は、5年前と比べると仮想通貨に対する規制は格段に強化されていて、そのためにアプリやユースケースを提供できる企業がなかなか出てこないのではないか、と指摘しました。
このダボス会議での意見交換は、必ずしも仮想通貨の明るい未来ばかりが予測されたものではなかった点もまた、各パネラーの意見が注目されている理由と言えるでしょう。仮想通貨はWEBよりも大きな変革をもたらすだろうと予測する専門家がいる一方で、10年後にはビットコインは激減すると予想する専門家もいたり、かなり波乱に満ちた会議でした。