Craig Wright氏はnChain社のチーフ・サイエンティスト

仮想通貨は単なる投資対象と考えがちですが、実は高度な情報戦でもあります。仮想通貨自体は、暗号であり価値があるわけではありません。その分、情報によって多くの投資家が買いたいと思えば価値が高まり、いらないと思えば価値が一気に下がる特徴を持っています。情報戦の中には真偽が不明なものも多く、情報を見分ける能力も求められます。その点でブロックチェーン企業のnChain社のチーフ・サイエンティストであるCraig Wright氏は良い例です。

・Craig Wright氏は自身がSatoshiであると主張
・Craig Wright氏はBitcoinCashを強力に支持
・nChain社はセキュリティシステム構築など仮想通貨の発展を支援

Craig Wright氏は自身がSatoshiであると主張

Craig Wright氏を一躍有名にしたのが、自身をSatoshiであると主張したことでしょう。SatoshiとはBitCoinの基本的なシステムを構築した開発者で、BitCoinの最小単位ともなっています。これまでSatoshiという人物の正体は謎に包まれてきました。Satoshiという名前からすると日本人や日系人である可能性もありますが、実際に誰なのかはわかっていませんでした。しかしCraig Wright氏が自分がSatoshiだと主張したことにより、一気に世界の注目を集めたのです。ただCraig Wright氏自身が証拠を提出する気がないとブログで公表したことで、懐疑論が大半を占めています。

Craig Wright氏はBitcoinCashを強力に支持

Craig Wright氏はBitcoinCashを強力に支持しており、BitCoinとBitcoinCashが分かれた際には、BitcoinCashの方がいわば本物のBitCoinであると考えて参加を決めました。さらにSatoshi Nakamotoが作り上げたロードマップ、つまりBitCoinを投資対象ではなく通貨として使うというビジョンを実現しようと努力を傾けています。BitCoinマイナーに向けて、BitcoinCashのマイニングを行わないよう呼びかけてもいます。

nChain社はセキュリティシステム構築など仮想通貨の発展を支援

Craig Wright氏がチーフ・サイエンティストを務めるnChain社はSBIホールディング株式会社の子会社と戦略的パートナーシップを締結しており、セキュリティシステム構築やBitcoinCashネットワークのサポートなどの事業を展開しています。今後もCraig Wright氏の発言やnChain社の事業などによって多くの情報が提供され、仮想通貨の価格に影響を及ぼしていくでしょう。