みなさんはObsidian Systemsという会社を聞いたことはありますか?
Obsidian SystemsとはアルトコインやTezosを開発、発表したIT企業です。
ハーバードロースクール卒業生のAli Abrar氏とRyan Trinkle氏の2名が若くして創立したベンチャー企業として有名です。
●ICOによって約250億円もの投資を集めた人気ブランド
●Obsidian Systems注目のベーキングシステム
●Tezosへハードウェアウォレットが採用されました
Contents
ICOによって約250億円もの投資を集めた人気ブランド
Obsidian Systemsが開発したアルトコインであるTezosは、ユーザー主導のプロジェクト推進体制を持つ仮想通貨です。システム修正や改善作業をオープンにしている非中央集権型の仮想通貨です。
またマイナー不要の取引承認システムを採用し、極めて公正・公平な通貨としての役割を発揮すると期待されていることから、2014年のICOリリースから約250億円ものセールを記録している人気通貨となっています。
ただし、運営所のスタンスが原因で、開発者と運営側が対立したことから、Obsidian Systemsは一時期分裂する危機がありました。
なおこの対立は現在では解決しています。
Obsidian Systems注目のベーキングシステム
Obsidian Systemsでは、Tezosにオリジナルのシステムとしてベーキングというシステムを搭載しています。
これがビットコインでいうマイニングにあたる認証作業で、今では一般的となっているPoS(Proof of Stake)の走りともされています。
PoSとは仮想通貨の保有量に応じて取引を承認する権限が与えられる仕組みのことです。
それに対してビットコインで採用されている仕組みはPoW(Proof of Work)という仕組みです。PoWは、マイニングのスピードに応じて承認する権限が与えられます。PoWだとマイニングにかかる電気代などのコストが高くなります。
そこで、このデメリットを解消するためにPoSという仕組みが採用されたのです。
この方式で取引の認証を行うと、通貨保有者全てのパソコンを利用する事から報酬は広く分配され、流通性が高まります。
そしてこのTezosのベーキングには、秘密鍵の管理が重要となります。秘密鍵を紛失したり流失させたりした場合は、持っている仮想通貨を失うリスクがあります。
Tezosへハードウェアウォレットが採用されました
ベーキングを行うためには、ウォレットをオンライン上にキープする必要があります。
ただ、オンライン上でキープするとハッキングのリスクが高いとされています。
仮想通貨を保有する場所としては、取引所、ソフトウェアウォレット、ハードウェアウォレットがあります。
取引所には倒産やハッキングのリスクがあります。
ソフトウェアウォレットが最も一般的な選択肢と言えますが、Obsidian Systemsは2018年夏に、オフラインベースのハードウェアウォレットをLedgerという企業から採用することにしました。
このウォレットは安全性を向上させており、これによって秘密鍵の保管がよりしやすくなりました。
Ledgerという企業は仮想通貨の業界では期待が高いウォレットのシステムとなります。
Obsidian Systemsは今後の期待が高いLedgerのシステムを採用し、拡大につなげます。
おわりに
このようにObsidian Systemsは、今後もTezosのスペック強化を続け、より普及性の高い通貨へと育てていくと期待されています。
今後もObsidian systemsの動向に注目していきましょう。
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