Vertcoinとは何か?

Vertcoinとは?

(ヴァートコイン)は2014年に発行された仮想通貨で、通貨の単位は「VTC」です。寄付による資金調達、ボランティアスタッフによる運営、分散型のマイニングなどのユニークな側面を持っています。

この記事では、Vertcoinの3つの特徴について紹介したいと思います。

Vertcoinの3つの特徴
  • 公平な分配
  • 新しいコンセンサスアルゴリズム
  • 分権化の推進

公平な分配

多くの仮想通貨が、マイニングと呼ばれる承認システムによって取引の公正を保っています。

誰かがどこかで通貨のやり取りが適正かどうかを監視しています。これをマイニングと呼び、マイニングをした人に新しい通貨を新規発行するというのが、仮想通貨の運営スタイルです。
このマイニングは、ビットコインなど多くの通貨で産業化されており、高い専用機材を持った一部の人たちが独占している状況にあります。

Vertcoinは、公平な分配がコンセプトで、誰でもマイニングに参加できる環境を整えています

新しいコンセンサスアルゴリズム

Vertcoinが目指すのは、誰もがマイニングに参加できる公平な環境です。

通常のマイニングでは、ASICという専用のハードを使います。これには莫大なコストがかかります。機材を揃えるだけで20万円程度がかかり、さらに稼働させるための電気代だけでも1ヶ月に数十万が必要です。

Vertcoinでは、「Lyra2REv2」という新しいコンセンサスアルゴリズムを導入しています。ASICのように高額の機材は必要ありませんし、電力もかかりません。

ASICとは?
ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)は計算を行うICの一種です。ブロックチェーンに限って使われるものではなく、あらゆる分野の電子機器で使われているものです。

このASICはPCなどでコードを記述することで、「特定の用途」向けに最適化した計算・処理機能をプログラムすることでで、「特定の用途」専用の集積回路が生成されます。その集積回路を量産したものが、ASICです。
マイニング専用に設計された集積回路「ASIC」

分散化の推進

Vertcoinは通常の仮想通貨が実施するようなICOやプレセールなどのプロジェクトと一切行っていません

特定の誰かが独占的に富を集めるという行為に走らないように開発されています。運営する側もすべて有志によるボランティアで、運営費も自分たちがマイニングすることで得ています。

徹底的に分散化を図るというのが、Vertcoinという仮想通貨のコンセプトです。

Vertcoinの将来性

Vertcoinは徹底的に公平性を保つという仮想通貨です。

最も際立った特徴は、ASICに頼らない安価なマイニングシステムでしょう。多くの人がVertcoinを使って、マイニングにも参加できるというのが強みです。多くの仮想通貨が結果的に中央集権的なものに移り変わっている現在では、貴重な存在と言えます。

この部分を市場がどのように評価するか、またVertcoinにどれだけ一般の人が参加するか、という点に注目しておきましょう。実際に多くの個人がマイニングに参加するようになると、価値が上昇する可能性があります。

Vertcoinは仮想通貨の未来に影響を与える存在になるか?


仮想通貨の多くは中央集権的な管理に移り変わる中、Vertcoinはボランティアや寄付によって成り立っているなど、革新的な特徴が注目されています。

C ++、Go、VB.Net、NodeJS、Android(Java)/ iOS(Obj-C / Swift)のいずれかで実装が出来れば、開発者として参加することも可能です。仮想通貨の未来を変えうるVertcoinに賛同するなら、開発者となったり寄付をして参加してみてはいかがでしょうか?