スイス証券取引所を運営するSIX Swiss Exchangeの新たな試み

仮想通貨市場がまだ小さかった頃は、世界の各国や証券取引所などもそれほど仮想通貨を重視していませんでした。しかし仮想通貨市場が爆発的な拡大を続けていく中、世界の多くの証券取引所も仮想通貨の影響を無視できなくなりました。世界には仮想通貨に寛容な国もありますが、その一つがスイスです。そのスイスで証券取引所を運営するSIX Swiss Exchangeが仮想通貨を使った新たなプラットフォーム作りを始めています。

この記事のポイント
・SIX Swiss Exchangeはスイス証券取引所を運営
・SIX Swiss ExchangeはPassOn社の少数株主持分を取得
・SIX Swiss Exchangeは仮想通貨を次世代に引き継ぐシステムを構築

SIX Swiss Exchangeはスイス証券取引所を運営

SIX Swiss Exchangeはスイス証券取引所を運営している企業です。スイス証券取引所はチューリッヒにあり、かつてスイスにあったチューリッヒ、バーゼル、ジュネーブの三つの証券取引所が統合されてできたものです。ベルンに小規模な証券取引所がありますが、SIX Swiss Exchangeは実質スイスの証券取引のほとんどを担っていると言えるでしょう。

SIX Swiss ExchangeはPassOn社の少数株主持分を取得

SIX Swiss Exchangeはスタートアップ企業のPassOn社の少数株主持分を取得しました。これでPassOn社の運営にある程度影響を及ぼすことができるようになりました。PassOn社はデジタル資産の移転に関する業務を行っています。預貯金以外の資産をトークン化し、特定の人に引き渡すための手法の開発に注力しているのです。

SIX Swiss Exchangeは仮想通貨を次世代に引き継ぐシステムを構築

SIX Swiss Exchangeは今後、PassOn社と連携しながらどうやって仮想通貨を次世代に引き継ぐかという問題を解決するためのプラットフォーム作りに励んでいくことでしょう。仮想通貨は新しい資産であるため、多くの人は仮想通貨を増やすことに注意を向けており、自分が死んだあとどのように資産を相続させるかについてあまり考えていません。そこでSIX Swiss Exchangeの新たなプラットフォームによって仮想通貨の相続が可能になる可能性があるのです。仮想通貨の新たな課題にSIX Swiss Exchangeは立ち向かっていくことでしょう。