Bytecoinとは何か?


(BCN)は、仮想通貨の中でも比較的初期の段階に公開された通貨です。

ビットコインは2009年、Bytecoinは2012年7月に公開された通貨です。2012年に公開されたイーサリアムよりも古株です。価格上昇の兆しを見せたのは2017年5月からですので、遅咲きと言えるでしょう。

この記事のポイント(Bytecoinの特徴)

・CryptoNoteを採用
・ブロック生成時間の短さ
・Bytecoinの価格は?

CryptoNoteを採用

Bytecoinの最大のメリットは、高い匿名性が確保されていることです。これはCryptoNoteという技術によって実現されています。

CryptoNoteとは?

CryptoNoteは、他の仮想通貨よりも安全で匿名に取引を行うために開発された技術です。

取引の詳細を隠すことができ、確認することができるのはおよそどの程度通貨を送ったかのみになります。

データを暗号化するやり方として、CryptoNoteは、CryptoNightという方法を採用しています。ビットコインとは違って、マイニングが一極集中しないような工夫がされておりセキュリティがより強化されたやり方になります。

複数取引の署名に共通した暗号鍵を使うもので、取引を記載する台帳は存在していますが、どのユーザーが誰に送金しているのか特定することができなくするというものです。

どのユーザーがどのくらいの量のコインを、誰に送ったのかを外部から確認する方法がありません。さらに受け取る側の公開鍵にはワンタイムアドレスを用意します。取引が完全にオープンなビットコインとは対照的です。

ワンタイムアドレス

取引ごとに生成されるアドレスのこと。毎回アドレスが異なるので、ハッキングが困難になりセキュティーを高めることができる。

 

ブロック生成時間の短さ

仮想通貨は、取引内容を暗号化して1つのブロックを生成していくというのが一般的な流れです。ブロック生成時間は、取引のスピードに直接関わります。

ビットコインはブロック生成に10分かかります。Bytecoinはブロック生成時間が非常に短く、1つのブロックを生成するのに2分しかかかりません。多くの取引をスムーズに行うことができる点が、Bytecoinのメリットです。

Bytecoinの価格は?

Bytecoinは価格の上下動が激しい通貨です。急激な価値の上昇を見せた後、すぐに下落するということを繰り返しています。

これは、取引量が圧倒的に少ないことが挙げられます。取引量が少ないと豊富な資金を持つ投資家による価格操作が行われやすくなることからこのように価格差の大きいチャートが形成されることになります。

最安で0.00047ドルから最大で0.015ドルまで値段が上がっているので、取引をする際には注意が必要でしょう。

ちなみに2018年5月に価格が急上昇していますが、これは大手海外取引所であるBinanceに上場したためです。

このように何かイベントが発生すると価格が大きく動く可能性があるので、Bytecoinを取引する際にはイベント情報をより早く得る必要があります。

Bytecoinの将来性

Bytecoinは最も古いブロックチェーンプロジェクトの一つであり、最初にプライバシーに特化した通貨です。

彼らの公式サイトで、Bytecoinは決してビットコインに取って代わるような通貨ではないと述べている一方で、様々な種類の通貨が存在することはそれを使うユーザーにとって良いことであるとしています。

Bytecoinは匿名性の高さが売りですが、他にも匿名性の高い通貨は数多く存在します。そのため、市場での評価も安定していません。

今後、政府が仮想通貨業界に加入し、Bytecoinのようなプライベートコインに注目が向けばさらなる技術革新が行われ実用化される未来も近いのではないでしょうか。