世界には取引量の大きな大手から個性豊かなサービスを提供するものまで、多くの仮想通貨取引所があります。
今回紹介するニューヨークの仮想通貨取引所「Gemini」も取引量が多いうえ、オリジナリティのありるサービスを提供しています。
何よりアメリカの有名な投資家であるWinklevoss兄弟が運営していることから、大きな注目を浴びているのです。
Geminiを運営するWinklevoss兄弟とは?
Winklevoss兄弟はあのMark Zuckerbergと共にFacebookの前身となる「ConnectU」の制作に関わり、2011年にZuckerbergから得た賠償金6500万ドル(約75億円)を元手にBitcoinへ投資し、億万長者へ登りつめた投資家です。
2018年2月7日に『Forbes』の発表した「世界の仮想通貨長者ランキング」では世界的大手の仮想通貨取引所BinanceのCEOであるChangpeng Zhaoに次ぐ4位にランクインしました。
Winklevoss兄弟は仮想通貨投資で得た資金を使って投資持株会社であるWinklevoss Capital Managementや今回紹介する仮想通貨取引所Geminiを設立したほか、仮想通貨業界の自主規制団体の設立やBitcoinのSEC(米国証券取引委員会)へのETC(上場投資信託)を計画するなど、仮想通貨業界全体を視野に入れた活動をしています。
そのため多くの投資家が、Winklevoss兄弟の行動に注目しています。
兄弟はTwitterアカウントも開設しているため、チェックしてみるといいでしょう。
Geminiはどんな仮想通貨取引所?
Geminiは世界の仮想通貨取引所や仮想通貨のカストディアンで初めて、Deloitte社による大手金融会社向けのセキュリティ評価テスト「SOC 2 Type 1」に合格しています。
そのうえアメリカの大手保険会社のAONと提携し、Geminiの運用・管理する仮想通貨に他の金融資産と同じレベルでの保険を適用させました。
Winklevoss兄弟は仮想通貨業界の透明性や信頼性を高めるための活動を活発に行っており、自らの経営する仮想通貨取引所でそれを体現することができています。
ほかにもBitcoinをオークション方式で購入できる制度を作るなど、先進的な試みも見られるのが特徴的です。
GeminiにTezosが上場?
GeminiはBitcoinやEthreumのほか、LitecoinやZCash、Bitcoin Cashなどの仮想通貨を上場しています。
中でも注目すべきなのは、Geminiが独自に発行する仮想通貨Gemini dollarです。
Gemini dollarはアメリカドルと価格を連動させたステーブルコインで、仮想通貨の価格の変動を抑え、より金融資産としての価値を高めることができます。
アメリカの規制当局が初めて認めたステーブルコインですが、本当に1ドルとトークン1つを等価で交換することができるのかという疑問や、他の仮想通貨のように24時間365日交換することができない問題などが指摘されています。
またGeminiにはTezosを上場させるのではないかという噂もあります。
Winklevoss兄弟の設立したWinklevoss Capital Managementのポートフォリオには、EthureumとZCash、そしてTezosが登録されています。
このうちEthureumとZCashはGeminiへの上場を果たしているため、残るTezosの上場の可能性も囁かれているのです。
Geminiは仮想通貨がやや勢いの落ちた今でも、1日に17億円もの取引高を記録する取引所です。
もしTezosが上場されれば、価格が上昇するいいきっかけとなるでしょう。