米ロングアイランド大学とコロンビア大学の経済学教授Panos Mourdoukoutas氏

Panos Mourdoukoutas氏は、米ロングアイランド大学ポスト校とコロンビア大学で教授を務める経済学者です。2018年11月に経済誌フォーブスへの寄稿記事において、計量経済学に基づいたビットコインの予想価格を発表したことでニュースになりました

Panos Mourdoukoutas氏について

・中国経済が専門
・スウェーデン出身で来日経験もある
・ビットコインのクリスマス時点の予想価格

中国経済が専門

Panos Mourdoukoutas氏の専門はおもに中国経済です。特派員として香港に滞在しており、現地で日々のニュースに触れるなか、トレンドや社会運動などから世界第二位の経済大国で何が起こっているのかを探っています。氏の寄稿する記事はしばしばCNN、アルジャジーラ、サウスチャイナ・モーニング・ポスト、日本経済新聞社の「Nikkei Asian Review」などに掲載されています。また、著書も多数です。

スウェーデン出身で来日経験もある

Panos Mourdoukoutas氏はスウェーデン出身で、ヨーテボリ大学でMBAを取得し、卒業後はスウェーデンの「Dagens Industri」に所属し、外国特派員として15年以上さまざまな国に滞在してきました。日本でも東京理科大学や名古屋大学などで短期間教鞭を取ったことがあります。今はアメリカでの教授職の傍ら、おもに中国とその近隣諸国を旅して過ごし、農民から社長、起業家から移民労働者、政府関係者まで明日の中国を支えるさまざまな人物にインタビューして、それを世界に伝えるのが中心的な仕事です。

ビットコインのクリスマス時点の予想価格

そんなPanos Mourdoukoutas氏が、2018年11月、フォーブス誌にこの年のクリスマスの段階でのビットコインの予想価格を発表しました。2015年の論文をもとにしたHayesモデル、ビットコインの需要面に焦点を当てたWheatleyモデルといった計量経済学に基づくモデルでの予想価格を比較分析し、さらにこれらのモデルを組み合わせた独自の市場モデルによる予想価格も発表しています。それによると、2018年12月25日時点のビットコイン価格は、Hayesモデルの12,629ドル、Wheatleyモデルの816ドルという予想価格を踏まえ、8573ドルになるだろうとの予想です。この時点では氏の予想価格は本命と言われていましたが、12月20日時点のビットコイン価格は約3,700ドルとなっており、専門家にも予想外の下落ぶりを見せています。