スウェーデンが仮想通貨eクローナを導入?




 

この記事のポイント

■スウェーデンが公式にデジタル暗号通貨eクローナの導入を検討
■現金の流通が最も少ない国民性が背景
■2021年には完全導入となる見込み

スウェーデンは現金を使わない国

ヨーロッパの一国であるスウェーデンは、もともと現金を使う国民性ではなく、カード等現金以外の決済方法を好む傾向にあります。そのため、2017年に行った調査によると、国民のなんと36%は、年に一度も現金を使わないか、もしくは使っても1,2回程度となっていて、現金以外の決済方法を導入しやすい文化があります。その点が、スウェーデンでデジタル仮想通貨となるeクローナの導入が濃厚と言われる背景となっているのです。

もしもスウェーデンでeクローナが導入されることになれば、スウェーデン中央銀行はリアルな通貨と仮想通貨の両方を取り扱う銀行としては世界で初となり、今後は仮想通貨を導入する様々な国からお手本とされる可能性が高まります。

仮想暗号通貨eクローナとは?

eクローナはデジタル仮想通貨で、技術としてはビットコインをベースに開発されているという特徴があります。セキュリティ面を強化する目的として、eクローナはビットコインが持つブロックチェーン技術をベースにしながらも、eクローナを保有したオーナーはブロックチェーンに署名を残すことによって保有権を記録することになります。

eクローナの特徴やどのように実用化されるのかについては、まだ完全に決まっているわけではなく、2021年の本格導入に向けて多種多様なアイデアが検討されている段階です。基本的にはスウェーデン国内ではリアルな通貨に変わるデジタル通貨として利用できることを目的としているため、銀行や企業、個人がすべての社会活動において利用できるような整備が整えられていくことでしょう。

ユーザーは電子ウォレットを利用

eクローナが導入されると、消費者はこのデジタル通貨をRiksbankが管理する電子ウォレットで管理することになります。サービスを利用したり商品を購入したりする際には、この電子ウォレットから相手に対して送金という形で支払いをすることができますし、その際には受け取った人物と支払った人物の名前などの個人情報がブロックチェーンに記録されるため、犯罪行為に使用することが難しくなるというメリットが期待できます。

eクローナが導入されることによって、スウェーデンのキャッシュレス化はさらに拍車がかかることになるでしょう。しかしIngves中央銀行頭取は、どんなにeクローナが広く普及しても、リアルな通貨であるクローナは廃止せずに継続するべきだという見解を示しています。